心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

救いを求めて

私は毒親育ちで

アダルトチルドレンだという自覚がある。

でも30代まではその自覚はなかった。

(今は50代である)

 

なんか疲れやすい、なんか体調悪い

なんかイライラするという感じ。

本当は巨大な不安と恐怖に

私はすっぽり覆われていたのだが

そのことには全く気づいていない。

 

自分の悲鳴が聞こえていない状態だ。

自分の悲鳴が聞こえない親は

自分の子どもの悲鳴も聞こえない。

だから、この時

私に育てられていた子どもは

どれだけの痛手を負ったのか。

考えると本当に申し訳ない気持ちになる。

 

 

 

 

 

そうやって心に無頓着でいたのだが

40になると途端にしんどくなった。

怒りが自分で抱えきれないほど

大きくなってしまったのだ。

 

その怒りは母に対する怒りだったけれど

今思えば、縛りつけられていた本当の自分が

縛りつけている自分に対して

怒っていたのかもしれない。

 

怒りに苦しんでいたある日

何気なく観たテレビで東ちづるさんが

自分はアダルトチルドレンだと言っていた。

その話を聞いて「私と同じだ!」と思った。

 

自分の苦しみの原因がわかった!

私もアダルトチルドレンだ!

 

 

 

 

 

そうわかってからは関連の書籍を乱読し

知識を入れながら、内観法など、

自分でできる限りのワークをやってみた。

でも同じところをぐるぐるしてるだけで

埒があかない。

 

それで、気が進まなかったけど

仕方なく人に頼ることにした。

 

心理カウンセリング

ヒプノセラピー

ホメオパシー

量子場調整

ボイスクリアリング

スピリチュアルカウンセリング

レイキヒーリング

 

まるでジプシーのように

ありとあらゆるセッションを受けた。

それぞれ、少し楽になった気がする。

けれど、いっぺんに問題が解決する

ということはないんだなというのが

正直な感想だ。

 

この時、私は

「誰かに助けてもらおう」と思っていた。

「自分の心が傷ついているなら

ダイレクトに潜在意識にアプローチして

手っ取り早く楽にしてもらおう」なんて。

 

でも人の心はそんなに単純ではない。

観念が奥深く何層にも重なって

相反する信念が複雑に絡み合って

自分というものを形成している。

「手っ取り早く」なんて無理なのだ。

 

この時の私の一番の問題は

「人にしてもらおう」という依存心だった。

今だから言える。

自分を救えるのは自分だけなのだ。

 

自分を知り、自分を許し、自分を愛する。

自分と真摯に向き合い、これを地道に

繰り返し繰り返し、やり続けるしかない。

地味だけど、これが一番の近道だと思う。

 

特別な能力など何も必要ない。

自分を見つめる勇気と

自分を抱きしめる優しさがあればいい。

 

自分と向き合う時に

カウンセリングや病院などのサポートと

信頼できる家族や仲間の支えがあれば安心だ。

 

でもカウンセラーやドクター、家族や仲間が

なんとかしてくれるわけじゃない。

自分と向き合うのは自分にしかできない。

 

 

 

 

救われたくて、さまよい続けた私。

そんな私が「自分で自分を救う!」

と決めた時から

道は開けていった気がする。

 

 

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