心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

「助けて」と「愛してる」は同じ

「助けて」と言った人は死なない。

 

そうお話してくださった方がいました。

車椅子カウンセラーの長谷川泰三さんです。

 

長谷川さんは事故で車椅子生活となり

何度も自殺未遂を繰り返していたそうです。

 

その後、立ち直り「命のカウンセリング」

「車イスが教えてくれたありがとう」などの

執筆や講演などでご活躍していました。

 

残念ながら、2014年に

容体が悪化してお亡くなりになりました。

 

 

 

 

 

私は、確か2012年だったと思うのですが

長谷川さんの講演を聴く機会があり

冒頭の言葉を聴いたのです。

 

とても印象的でした。

壇上の長谷川さんはもちろん車椅子。

でも、すごくおもしろい方で

お話はユーモアたっぷりでした。

 

 

 

 

 

 

「『助けて』と言った人は死なないんですよ。

必ず周りの人が助けてくれるから。

『助けて』と『愛してる』は似ている。

嫌いな人には助けを求めないですよね。

そして、そのあとの言葉は

どっちも『ありがとう』。

『助けて』と言われたら

『愛してる』と言われたのと同じことです。

人間は誰かの役に立ちたいと思う生き物。

本当の絆は迷惑をかけ合うことです」

 

 

 

 

 

 

こんな感じのことをお話していました。

 

長谷川さんは、落ち込んでそうな人がいると

そばに行ってわざと車椅子でこけるそうです。

 

そして「助けて〜」と言うと

その人が起こして助けてくれる。

「ありがとう」と言うと

その人は少し元気になるそうです。

 

「自分にもまだできることがある」と

自信を取り戻すのです。

 

 

 

 

 

 

 

「本当の絆は迷惑をかけ合うこと」って

良い言葉だなぁと思います。

 

「人に迷惑をかけてはいけない」

という社会は息苦しいですね。

ちゃんとしなきゃ、とか

失敗できない、とか緊張します。

 

で、大体やらかしてしまうのが人間です。

うまくできないのが人間です。

 

困った時に「困った!」と言えて

助けて欲しい時に「助けて!」と言えて

苦しい時に「苦しい!」と言えて

 

そして、周りの人が助けてくれる。

どうした?大丈夫?と気にかけてくれる。

そんな寛容さがあると

生きやすい社会になると思います。

 

「自分の努力不足!」「自己責任!」

「人に迷惑かけるな!」とか言わずに。

 

「人に迷惑かけないように」と

私たちはずっと教育されてきました。

これが「人に助けを求めてはいけない」と

イコールになったら危険です。

人から責められるのではないかと

それが怖くて「助けて」が言えない人も

たくさんいるのです。

 

ぜひ、困った人が「助けて!」と言えて

周りの人が助けてくれる

そんな寛容な温かい社会になるといいですね。

 

助けてあげてる方も

実はそのことで自分も元気をもらって

助けられているのです。

 

「助けて」と言われたら

「愛してる」と言われたということですから。

 

 

 

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