心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

お母さんを許せない。それでいいよ。

アダルトチルドレンの回復には、まず

自分の過去に何が起こったのか

自分の家族はどんな家族だったのか

事実を理解し

問題を認識することが必要です。

 

そして、トラウマについて語っていき

親に対する本当の気持ちを吐き出します。

 

言葉にして語っているうちに

親と自分の関係、親のこと、家族のことなどが

客観的に見られるようになっていきます。

 

うちの家族変だったよなぁ、とか

親って自分のことで精一杯なんだな、とか

そりゃ自己否定したくもなるわ、とか。

 

 

 

そして、自分の望む親を手に入れることは

無理なんだと、親を諦めるのです。

 

「思いやりを持って欲しいなんて

あの人には到底無理だわ」と諦めるのです。

 

 

 

 

 

 

そんなふうにして、事実を受け入れて

自分の本当の感情も吐き出すと

親を客観視して距離が取れるようになります。

 

親と自分の間に線を引けて

人生をそれぞれにはっきり分けられると

だいぶ楽になると思います。

 

親が、自分の心の中に居座わっていて

そこから支配し、関わり続けていて

自分の人生が絡め取られていると

苦しいのですから。

 

はっきりと距離を取って

「わたしはわたし!親は親!」

と言えたらいいのですね。

 

ここまでくれば、もう逃げられます。

 

 

 

 

 

 

そんな回復への過程では

さまざまな感情を感じることでしょう。

 

特に、親に対する怒り、憎しみは

避けて通ることのできない感情です。

 

もちろん、あるがまま吐き出してOK。

怒ってOK、憎んでOK、罵ってOKです。

ここで思う存分怒りを表現するのが

回復への近道ではないかと思います。

 

 

 

親に対する怒りなどの負の感情は

なかなか持ちづらく

「親を大切にしないなんて」

「恩を仇で返して」

「親孝行しないのか」

「親に悪態つくなんて」

と、抵抗感が湧きます。

 

でも、こういう抵抗、世間からの圧力は

いったん脇に置いて

私はやっぱり、ここでしっかりと

怒ることが大切だと思います。

 

 

 

 

 

 

私も、長いこと母のことが許せなくて

その感情に苦しみました。

 

母が嫌いすぎて、里帰りなどで母に会うと

3日目には具合が悪くなりました。

 

次第に嫌悪感が増幅して

しまいには電話で何分か話しただけで

気分が悪くなりました。

 

母の否定と支配と束縛の毒が

私の健康を害すようでした。

それはそれは恐ろしい毒でした。

 

 

 

私は、どうしても母を受け入れられず、許せず

拒否反応はどうしようもありませんでした。

「私、優しくないなぁ。心が狭いなぁ」と

思ったりしたものです。

 

 

 

それでも、私は

自分のすべてを許そうと思いました。

 

お母さんと接したくない。→それでいいよ。

お母さんを許せない。→それでいいよ。

お母さんを受け入れられない。→それでいいよ。

 

と、全部許しました。

 

「これがずっと固定されるわけじゃなくて

もしかしたら、もう少しして

私は本当の大人になって自立できて

心も強く優しくなるかもしれない。

今は途中なだけかもしれない」

と言い訳しながら。

 

でも、もちろん、そのまま許さなくても

憎んでいても、いいのです。

親と和解しなくてもいいし

駆逐してもいいのです。

 

自分が人生の主役になって

親をただの登場人物にできれば。

 

自分が、自分の人生を生きられれば

それでいいのです。

 

 

 

 

 

今では、母が別人のように大人しくなり

毒を吐き散らかさなくなったので

私の具合が悪くなることもなくなりました。

 

不思議ですが、関係性とは

変化するものだなぁと思っています。

 

 

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