心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

みんな虫を踏んでいる

その時、私は病院の待合室で

会計を待っていました。

 

ふと見ると、私の足元の少し先に

てんとう虫のような小さな虫が

トコトコと歩いていました。

 

私は、なんの気なしに

その虫をぼーっと見つめていました。

 

 

しばらく経つと会計で誰か呼ばれました。

ひとりの男性が受付へ向かいます。

 

 

 

その時。

 

 

 

その男性が虫を踏んでしまったのです。

虫は一瞬にしてぺっちゃんこになり

動かなくなりました。

 

男性は、虫には気づかないまま

にこやかに受付の人と応対して

感じ良く出ていきました。

 

 

 

 

私は、ものすごい衝撃を受けました。

 

 

 

それまでトコトコと歩いていた虫が

一瞬にして死んでしまった

ということも、もちろんあります。

 

でも、そのこと以上に衝撃だったのは

その男性がとても良い人だったことです。

 

清潔感のあるスーツを着て

礼儀正しく、笑顔をたたえ

優しい気遣いのある人に見えました。

 

きっと、ご自分でもマナーに気をつけ

「人には優しく」と思って

普段過ごしているでしょう。

 

その善人に見える人が

虫を踏みつけて殺してしまった。

そして、その人はそのことを知らない。

 

 

 

それが、私にはものすごいショックで

まるで雷に打たれたように感じました。

 

 

 

 

私も、あんなふうに

虫を踏んでいるのかもしれない。

自分では気をつけていても

気づかないところで踏んでいるかもしれない。

そう思いました。

 

 

 

 

 

 

人間は、本人がどんなに気をつけていても

何かを踏んで、何かを傷つけているのです。

何かを奪い、何かを汚し

何かに迷惑をかけているのです。

 

「私は迷惑をかけないように

気をつけているからそんなことない」

と思うのは傲慢です。

 

今、生きているということは

赤ちゃんの時、誰かの手を汚して

オムツを替えてもらったということ。

動物、植物の命をもらったということ。

地球の水や空気、使ったトイレ

衣類、食器、部屋、道具を汚したということ。

 

人間は、ただ生きているだけで

たくさんのものを奪い、汚し、傷つけて

迷惑かけているのです。

 

 

 

 

人は、自分の知らないところで

意図せず、誰かを傷つけている。

一生、誰も傷つけないなんて

不可能なんだと思いました。

 

お互いに傷つけ合っている。

お互いに迷惑かけ合っている。

それが人間なんだと悟りました。

 

 

 

 

 

 

人間は生きてるだけで

何かを奪い、汚し、迷惑かけてしまう。

それは悪いことでしょうか?

 

私はそうは思いません。

人間とはそういうものなのだと思います。

 

 

 

でも「私も虫を踏んでいる」と気づいていて

だからこそ「ごめんなさい」「ありがとう」

が謙虚に言えることが大事なのではないか

と思うのです。

 

 

日常の中の何気ないことから

大切なことに気づけた出来事でした。

 

 

 

f:id:miiko-3:20210422191102j:image

 

 

ゆずりはid:gaiatwindragon)さんへ

 

コメントありがとうございます♪

誰かに優しく体をさすってもらうのは

本当にホッとしますよね。

スキンシップの大切さを感じます。

「ちいさなわたし」に優しくするのも

本当に自分が癒されます♡

そして涙を流すことも大切なケア。

どれも自分を癒すために

大切なことばかりですね。

「怖いものを無理になくそうとせずに

ゆるゆる過ごしている」というのも

とてもステキだなぁと思いました。