心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

わかってもらえない時

私は、HSP(繊細すぎる人)で

人と同じようにできないことが

たくさんあります。

 

 

 

人ごみが苦手、乗り物が苦手

ガヤガヤとうるさいのも苦手

視覚的にうるさいのも苦手

気候の変動も苦手

人の感情がしんどい、など

 

さまざまなことに反応して疲れて

すぐに体調が悪くなります。

 

だから、刺激の少ない静かな部屋で

ひとりでゆっくりする時間を確保して

休むよう気をつけています。

 

 

 

 

 

こんなふうに

あれもダメこれもダメというと

まるでわがままを言っているように

感じられる人もいるでしょう。

 

 

 

私の夫も、そう感じているようです。

 

私が「こういうことは苦手なの。

そういう体質なの。変えられないんだよ」

と言うと「わかってる」と言います。

 

「わかってる」と言うのですが

夫の話す言葉の中に「努力」や「我慢」

という単語が入ってくると

私はモヤモヤします。

 

私が「変えられない」と言うと

「そんなこと言ったらそこで終わりだ」

と言います。

 

つまり、努力して変えるべきだ、と。

 

 

 

夫は「わかってる」と言いながら

本当の意味ではわかっていないのです。

 

自分ではわかったような気になっているだけで

本当の意味で理解してないし

受け入れてないし、否定しているのです。

 

だから、変わることを求めるのです。

 

 

 

 

 

私にも、わかってもらえてない

受け入れてもらえてない、肯定されてない

というのは伝わってきます。

 

だから、モヤモヤする。

 

このモヤモヤは、悲しい、苦しい

悔しいという気持ちです。

今の自分を否定された辛い気持ちです。

 

 

 

どうしてわかってくれないの?

まず、今の私を受け入れてほしい。

正しく理解してほしい。

 

努力や我慢の問題じゃないこと

そういう気質だということ

自分ではどうしようもないこと

すごく辛いということ

自分でもこんな自分が嫌なこと

そういう気持ちをわかってほしい。

 

そう思います。

 

 

 

 

 

こういうことはよくあることでしょう。

 

例えば、何らかの病気で思ったように動けず

自分でも情けない思いなのに

家族に怠けていると責められる、とか

 

発達障害があって苦手なことがあり

頑張っているけれど、うまくいかなくて

周りから努力が足りないと叱責される、とか。

 

本人的には、頑張っても頑張っても

どうしようもなくて

そんな自分が一番嫌だと思っているのに

周りが正しく理解してくれなくて

努力が足りない、我慢が足りない、と

責められるのです。

 

 

 

責めている人は、体力もあり元気で

能力もあり、努力して

成果や成功を手にしてきた

経験があるのでしょう。

 

だから、できない人の気持ち

しんどい人の気持ちがわからないのは

仕方ないのかもしれません。

 

 

 

HSPにしても、病気にしても、障害にしても

克服できるものならしたいと思うものです。

そんなことは自分が一番望んでいることで

言われなくても、もう充分努力しています。

(たまに病気で居続けたい人もいます)

 

頑張り続けて、それで、今これです。

これ以上何を頑張れと?

と思うと、どうしようもないやるせなさに

襲われ、深く傷つきます。

 

正しく理解していないところから

何かを発言するから傷つけられます。

 

常識と照らし合わせ、みんなと比べて

ものを言うから、傷つけられます。

 

わかってないから、無理な要望をされて

傷つけられます。

 

自分のことをわかってもらえない

というのは本当に辛く悲しいものです。

 

本当の意味で、今の自分をわかってもらえて

受け入れてもらえて、肯定してもらえたら

どんなにホッとして嬉しいでしょうか。

 

 

 

 

 

 

こんな辛い思いの時

どうすればいいのでしょうか?

 

「わかってわかって」と言い続けるか?

「どうせわかってもらえない。もういい」

と諦めるのか?

 

 

 

「わかってわかって」と言い続けると

相手の無理解に触れるたびに苦しくなります。

 

相手のことも、世間も

変えようとすると苦しくなります。

相手も世間も

変えることはできないからです。

 

人に無理矢理わからせることはできません。

その人が成長し、その人のタイミングで

心で理解しなければ無理なのです。

 

だとしたら、人を説得しようとするのは違う。

人のことはどうにもできない。

わからせるなんてできない。

 

 

 

ということは、やっぱりこれも

自分との接し方、自分の在り方

自分自身の問題なのです。

 

人がわかってくれない自分の特性

人とは違う自分の特性

これと、どうつき合っていくのか?

 

 

 

人からそうしてもらいたいように

自分が自分の特性を正しく理解して

それでいいよと受け入れて

許してあげているだろうか?

 

人と同じにできるように

自分に努力させたりしないで

そのままのあなたのままでいいよ、と

言ってあげられているだろうか?

 

 

 

答えはNOです。

 

 

 

自分がまだ自分にそうしてあげていないから

だから、人もそうしてくれないのです。

 

人のことは知らない。

世間のことも知らない。

 

でも、自分だけは

自分のことをわかってあげよう。

受け入れて、許してあげよう。

肯定してあげよう。

 

それだけで充分なのです。

 

 

 

 

 

 

自分が自分に対してどう接しているか?

それが、自分を取り巻く世界に反映されます。

 

「わかってわかって」は

自分が、自分に対して

訴えていたことだったのです。

 

 

 

f:id:miiko-3:20210526180402j:image