心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

怒りという感情

 

 

 

怒りという感情は、人がよく感じる

馴染みのある感情だと思います。

 

私もいつも怒りと付き合っています。

 

怒りは、根深いものからごく軽いものまで

さまざまです。

 

 

 

 

そんな怒りの感情、それが湧くと

どんな気分になるのでしょう。

 

イライラする。

ムカつく。

カーッとなる。

腹が立つ。

理不尽に感じる。

納得できない思い。

嫌いだと思う。

嫌だと思う。

 

などが、怒りの感情を感じたときに

心に湧き起こる思いです。

 

 

 

 

そして、怒りの感情が

どんな時に湧いてくるのかというと

それは「自分の欲求が満たされない時」です。

 

自分の思い通りじゃない時

自分の望みが叶わない時、とも言えます。

 

自分も含めて、怒っている人を

よく観察するとわかります。

 

その人が怒っているのは

どんなにもっともらしいことを主張してても

自分が正しいと主張してても

一番根っこにあるのは

「自分の思った通りじゃない!

自分の望んだ通りじゃない!」

ということです。

 

 

 

 

私が、よく自分の怒りを掘っていくと

最終的に出てくる思いは

「欲しいもの(愛)が貰えなかった」

「大切にされなかった」

「尊重されなかった」

というのが多いです。

 

私は、尊重され、大切にされ

愛されることを望んでいるのに

それが得られなかったから

怒りを感じているのです。

 

人間は、自分の欲求が満たされないと

怒りを感じるようになっています。

 

 

 

 

 

他の感情も同じですが

怒りの感情も、感じたらその時に

対処することが大事です。

 

それを「感情処理」といいます。

 

 

 

やり方は、まず自分が感じてることに

気づくことです。

 

今、自分はどう思っているのか?

どう感じているのか?

自分に問いながら、客観的に自分を観ます。

ジャッジをしないで、そのままの

素直な自分の気持ちに気づいていきます。

 

 

そして、その自分の気持ちを

しっかり感じるのです。

 

「私は怒っている」と声に出して言ったり

紙に書いたりすると感じやすいと思います。

自分の心と繋がり、その腹立たしい思い、

怒りをしっかりと感じます。

 

 

そして、しっかりと怒りを感じたら

「そうかそうか、怒ってるんだね。

そんな気持ちだったんだね。」

と自分の気持ちに寄り添います。

 

自分の感じている感情を

「そうかそうか」とそのまま受け入れます。

 

これが自己受容で、この対処をすると

モヤモヤしていた心の中がスッキリとして

心は軽くなります。

 

 

 

感情処理をおさらいすると

「自分の感情に気づく」

「自分の感情をしっかり感じる」

「自分の感情をそのまま受け入れる」

という3ステップになります。

 

これは、怒りだけではなく

悲しみや恐れなどでも同じです。

 

 

 

 

感情処理をして、怒りを感じ切ると

元気が出るというメリットがあります。

 

うつ病の人は、怒りがうまく感じられなくて

その怒りが自分に向いてしまうそうです。

自分に怒りを向けていたら

そりゃあ自分は元気なくなりますよね。

 

だから、うつ病の人は

怒りをしっかり感じて、言葉にして表現して

自分の外側に出すことが大事なのです。

内側に籠らせるのではなくて。

 

うつ病の人が、しっかり怒りを感じて

感情を処理できると元気になります。

 

 

うつ病でなくても

怒りは溜め込まないで

しっかり感じることで

人は元気になるのです。

 

 

 

 

また、怒りをしっかり感じると

自分の欲求がはっきりとわかるという

メリットもあります。

 

ものすごく怒っていても

その怒りをしっかりと感じているうちに

怒りが薄れて悲しみが湧いてきたりします。

 

「本当はこうして欲しかった」

「本当はこうしたかった」という

自分の本当の欲求がわかってくるのです。

 

これは、怒りに駆られているときには

見えません。

怒りを感じ切った先に見えるものです。

 

そうして

「ああ、これが自分の本当の望みだったんだ」

とわかると、その問題を根本的に

解決することができるようになります。

 

これも、怒りをしっかり感じ切ったときの

メリットです。

 

 

 

 

 

怒りは、自分の欲求が満たされない時に

湧いてくる感情だということを知っていると

自分がイライラした時などに

「私のどんな欲求が満たされてないのかな?」

と考えることができます。

 

そう考えられると

無闇に人に当たり散らすということは

なくなります。

 

 

 

怒りの感情は「周りが悪い!」ではなくて

自分が何を欲求しているのか

ということなのです。

 

こんなふうに考えて

感情とつき合っていくと

自分の感情に翻弄されるということは

なくなります。

 

周りの人にとってもいいことですが

何より、自分自身が心穏やかに

生きやすくなります。

 

そして、自分自身とも繋がれて

安心感を感じられるのです。

 

 

 

f:id:miiko-3:20210904215752j:image