心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

悲しみという感情

 

 

 

昨日、怒りの感情について書いたので

今日は悲しみについて書こうと思います。

 

 

 

悲しみを感じた時には

どんな気分になるかというと

 

クヨクヨする

ショックを受ける

残念な気持ち

落ち込む

辛い気持ち

後悔する

情けなく思う

 

などです。

 

 

 

 

 

悲しみの感情というのは

大切なものを失った時に湧いてくる感情です。

 

大切な人、大切なもの

自分にとって大切だった環境

自分にとって大切だった時間

大切な機能、大切な将来

大切な状態、大切な在り方

 

などが、傷つけられ、壊され、失った時

悲しいという感情が湧いてきます。

 

 

 

私は、子どもの頃

母親から粗末に扱われるたびに

怒りと共に悲しみを感じていました。

 

それは、その時の自分は

表面上は感じていなかったのですが

実際には確かに感じていて

自分の中にどんどん蓄積されていきました。

 

この時の私の悲しみは

何を失ったのかなぁ?と考えます。

どんな大切なものを失ったのでしょうか。

 

それは、母との絆だったかもしれませんし

母との心温まる大切な時間

だったかもしれませんし

母の愛だったかもしれません。

 

あるいは、無邪気に過ごせる子ども時代

だったかもしれませんし

安心できる場所、安心していられる時間

だったかもしれません。

 

そして、自分の尊厳、自分の心

自分自身でいることも失ったでしょう。

 

こう考えてみると、私は子ども時代に

自分の大切なものをたくさん

失っていたのだなと思います。

 

それが悲しみとなって私を覆っていました。

 

 

 

 

悲しみも、怒りと同じように

きちんと感情処理することが大切です。

 

「自分の感情に気づく」

「自分の感情をしっかり感じる」

「自分の感情をそのまま受け入れる」

という3ステップです。

 

 

 

悲しみも、自分がどれだけ悲しんでいるか

気づいて、しっかり感じて

「そうか、悲しかったね」と受け入れて

自己受容すると本当に心がすっきりします。

 

 

 

 

悲しみを感じ切った時のメリットは

辛い出来事をちゃんと終わらせることができる

ということです。

 

悲しみをしっかり感じ切れないと

ずっと悲しみの中にいて

辛い出来事のあった過去に

居続けることになります。

 

ずっと辛い過去にいて

悲しみを感じ続けています。

 

それは、今を生きられないということで

前に進めない、自分の人生を歩んでいけない

ということです。

 

 

 

たまに、本当に辛いと思っているのに

悲しみを離そうとしない人がいます。

過去にしがみつき、悲しみにしがみつき

ずっとそのままいようとするのです。

 

それは、失ったことを受け入れられない執着で

自分では自覚はないのですが

新しい一歩を踏み出したくない

という思いもあるかもしれません。

 

悲しみをしっかり感じることが

怖くてできなくて

向き合えない状態なのです。

 

こういう時こそ、自分の悲しみと向き合って

しっかり感じることが大切です。

 

 

 

辛いのに、そこに居続けたいというのは

よくあることです。

 

けれど、何かにしがみつきたい

動きたくない、ここに居続けたい

と思うのはエゴです。

 

エゴの言いなりになっていると

大体は苦しいままなので

「あ、これはエゴだな」と気づいたら

エゴの言い分を尊重しつつ

「でも、私は終わりにしたい」と

優しく手放すといいですね。

 

 

 

悲しみはしっかり感じると

その辛かった出来事を

終わりにすることができます。

 

思いっきり泣くといいですし

思いっきり嘆いて嘆いて、悲嘆に暮れ

大切なものを失った悲しみを

しっかりと感じるのです。

 

辛い出来事を終わらせることができると

また、自分の人生を自分らしく

歩んでいくことができるようになります。

 

 

 

悲しみを乗り越えると

必ず、その分人間として成長し

深み、優しさ、温かさ、寛容さを備えた

ステキな人になれるでしょう。

 

このことは

とても豊かなこの世の法則だなと思います。

 

感情は、どんな感情も、正直に

感じれば感じるほど、魅力的な人になれる

というおもしろいルールがあるようです。

 

それは、感情を正直に感じることで

どんどん自分自身へと

還っていくからなのかもしれません。

 

 

 

結局、一番魅力的なのは

ありのままの自分自身なのです。

 

 

 

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