心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

怖いという感情

 

 

 

感情は、大きく分けると4つあって、それは

悲しい、怖い、怒り、喜びなのですが

昨日、一昨日で

怒りと悲しみについて書いたので

今日は怖いという感情について

書こうと思います。

 

 

 

怖いという感情も、意外と

心に染みついていて厄介な感情です。

 

私は、4つの感情の中で

この怖いという感情に一番悩まされています。

 

 

 

怖いという感情が

どんな時に湧いてくるかというと

それは、不安や危険を感じた時です。

 

 

 

アダルトチルドレンは、安心した子ども時代を

過ごせなかったのですから、幼い頃から

日常的に不安や危険を感じていたわけです。

 

何か不安なことがあっても

優しく抱きしめて「大丈夫だよ」と

言ってもらえず、安心を得られなかったので

その不安は解消されず、残り続けます。

 

また、親の情緒が安定していないと

いつ顔色が変わるか、いつ機嫌が悪くなるか

わからないので、いつでも不安です。

 

そして、親の攻撃が自分に及ぶのは

子どもにとっては一番危険を感じることなのです。

 

親が、感情的に怒っていることほど

幼児にとって怖いことはありません。

 

このように、アダルトチルドレン

幼少期から不安や危険をいつも感じていて

それは解消されず、心に蓄積しているのです。

 

 

アダルトチルドレンが精神的に不安定で

心の病に罹るのも納得できます。

 

安心なんてできないし

リラックスなどできないのです。

 

 

 

 

 

怖いという感情が湧いた時に

どんな気分になるのかというと

 

ドキドキする

ソワソワする

緊張する

心配になる

不安になる

気持ち悪く感じる

寂しい気持ちになる

(↑見捨てられる怖さの場合)

 

などです。

 

 

 

また「キレる」ということもあります。

 

これは、家庭内暴力をしている

子どもなどによくあるのですが

怖くてキレるということがあるのです。

 

子どもが、不安や怖さを自覚できず

きちんと感じられなくて

自分でどうしていいのかわからなくて

暴れてしまうのです。

決して怒っているわけではありません。

 

 

 

私は、ある時

母もそうなのだと気づきました。

 

母は、突然、金切声を出して

怒鳴り出したりするので

私はそれが本当に嫌でした。

 

でも、母がそういう状態になる時は

不安なのだと気づいたのです。

 

 

例えば、何かトラブルが起こった時や

先行きがどうなるのかわからない時

困ったことになりそうな時、などです。

 

母が本当に感じているのは

「困ったことになったらどうしよう」

という不安で

「自分の手に負えないことが

自分の身に降りかかったらどうしよう」

という恐怖です。

 

私が何か困ったことになり

母に助けを求めると、母は

子どものピンチに不安と恐怖を感じます。

 

そして、こんな嫌な気分になる原因を作った

子ども(私)に怒りをぶつけます。

「あんたが悪いからこうなった!」と。

 

私は、ただでさえ困っているのですが

さらに母から怒りをぶつけられて

泣きっ面に蜂というか、傷に塩というか

本当に絶望して途方に暮れました。

 

困って相談しても

大体こうやって怒られるので、私はいつしか

母には何も言わないようになりました。

 

何か困ったことが起こっても、私は

ひとりで対処しなければならなかったのです。

 

 

 

ああいう時の母のヒステリーは

子どもの頃はただただ恐怖でしたが

大人になって観察してみると

ほとんど反射的に反応しているだけで

母自身、自分が今不安なのだ、怖いのだ

と自覚できずに、自分では

コントロール不能なのだとわかりました。

 

人は、怖い時、それが自覚できないと

キレるのだ、と学びました。

 

 

 

 

 

そんな怖いという感情を

感じ切った時のメリットは

不安や危険への備えや対処がうまくなる

ということです。

 

 

例えば、家庭内暴力の子どもが

きちんと自分の不安を感じていくと

恐怖に囚われて暴れるのではなく

現実的な思考ができるようになります。

 

何が不安なのか、何が困っているのか

具体的にどうすればいいか

自分にどういうことができるのか、など

現実的に問題に対処できるようになります。

 

すると、相談機関に自分が通ってみようとか

バイトでもしてみよう、など

建設的な行動が取れるようになります。

 

 

 

私の母の場合、例えば子どものトラブルなら

自分の子どもに問題が起こったという

ざわざわした気持ちをちゃんと感じて

「子どもがどうかなったら怖いな。不安だな」

としっかり自覚して、それを受け入れると

子どもの問題に現実的な対処が

できるようになります。

 

自分が不安で怖いのだと自覚できないと

子どもに当たり散らすことしかできませんが

自分に湧き起こる不安や恐怖を自覚して

しっかり感じると、現実的に

子どもを救う行動が取れるのです。

 

 

 

世の中を見渡してみても

キレてる人は怖いのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

感情は

どんな感情も湧いてくるのは自然なことで

良い悪いはありません。

 

どの感情もしっかり感じて

「そうかそうか」と受け入れてあげると

自分の心の健やかさは保たれます。

 

感情に蓋をするのが一番体に悪いので

ぜひ、感情を感じていくことを

日常的にやっていくといいと思います。

 

想像以上に、自分が幸せになれます。

 

 

 

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