心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

髪は何色に染めてもいい

 

 

 

ある時、夫が、本当に素で不思議そうに

「なんで髪の毛ピンクとかにしないの?」

と、私に言いました。

 

 

 

夫は、自由人で派手好き。

服装も奇抜なものを好み

道で人から振り返られると

心の中でガッツポーズするような人です。

 

地味とか、暗いとかが大嫌いで

目立ったら嬉しいというタイプです。

 

そんな夫ですが

今は会社員で、社内規則もありますし

髪は黒髪、平日はスーツを着ています。

 

自分は会社勤めで、制限があるから

今はこんな格好をしているけれど

専業主婦で何の制約もない私が

なぜ髪をピンクにしないのか?と

心底不思議に思うようです。

 

 

 

 

 

私は、髪は染めていますが

自然な落ち着いた茶色です。

 

服装は、派手なものや奇抜なものは苦手で

オーソドックスな落ち着いたものを好みます。

清潔感や上品さを大切にしています。

 

一番落ち着くのはキレイめカジュアルです。

 

髪も服装も、この落ち着いた感じである時

私は安心していられます。

 

だから、自分はこういう清楚なファッションが

好きなのだと思っていました。

 

 

 

 

 

 

でも、夫に「自由になんでもできるのに

なんで、そんないつも決まったような

格好してるの?」と聞かれ

「あれ?どうしてだろう?」と思いました。

 

私は「今の自分のファッションが好きだから」

と、疑いもなく思っていましたが

本当にそうなのかな?と疑問に思いました。

 

 

 

 

私は、清潔感があって上品なのが好き。

落ち着いていて清楚な感じが好き。

 

それは、どうしてなの?

 

 

 

 

そう振り返ると、思い当たるのは

「母がそういう格好をしていると喜ぶから」

ということです。

 

逆に、派手なもの、奇抜なものには

母は眉をひそめ嫌悪感を露わにしました。

私が高校生くらいまでは

清楚なおとなしめ系の服じゃないと

「派手すぎる!」と

お店に返品させられました。

 

「派手なのはお母さんが嫌い。

上品に見えるものはお母さんが好き。」

これが私の心に刷り込まれていました。 

 

私は、自分で洋服を選んでいるようで

本当は、私の中の母が選んでいたのです。

 

 

 

 

でも、母のせいだけではなく

自分自身でもそれを選んでいたと思います。

 

私は、人から「普通の人」に見られたかった。

「ちゃんとした人」に見られたかった。

「信用できる人」に見られたかった。

 

私は、人から「変わった人」だと

思われたくなかったのです。

目立ちたくなかったのです。

 

 

だから、落ち着いた清楚な格好をしていると

私はホッとして安心できたのです。

 

それは「私に突っ込まないで。

私を標的にしないで。」という

自分を守る鎧の役割を果たしていました。

 

「目立てば叩かれる」

「自分の個性を出すと叩かれる」

と思っていたのです。

 

だから、なるべくオーソドックスに

人を刺激しないように

人に不快感を与えないように、と

自分の装いを決めていたように思います。

 

 

 

 

 

今の自分のファッションは

自分の個性ではないかもしれない

と思い始めました。

 

思えば、夫の言うように

私は専業主婦で、子どもも大きくなったので

学校関連の行事もほとんどなく

何の規則にも縛られてなくて

誰も私に「こうしろ」など言わないのです。

 

私は自由でした。

 

別に、どんな服を着てもいいし

どんな髪型、髪色にしてもいいし

好きに、自由に、していいのです。

 

家族である夫は、むしろ自由にして欲しい

と思っているくらいなのです。

 

 

 

 

私の本当にしたいファッションって

なんだろう?

私は何を選びたいのだろう?

私の個性ってどんなんだろう?

 

自分の選ぶもの、ひとつひとつ

「これは私自身が選んでいるのか?」

「これで自分を守ろうとしていないか?」

「本当に好きなものなのか?」

吟味してみたいと思いました。

 

 

 

 

 

気づかないところで

自分は自分に縛られているものですね。

 

自分の縛りに、丁寧に気づいていき

ひとつずつ、ほどいていきたいです。

 

ほんの小さな些細なことから。

 

 

 

 

ちなみに、夫は定年退職したら

髪を虹色にするそうですよ。

それまで髪が残っているといいのですが。

 

 

 

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