心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

自分の支配欲に気づいている

 

 

 

最近つくづく思います。

本当に、人のことは

構わなくていいんだなぁ、と。

 

 

 

特に、いつもそばにいる家族を

近くで見ていると

「こういう考え方すれば

自分が楽になるのに」

「そういうふうに困るのは

これが原因なんだから直せばいいのに」

「そんなことやってると、そのうち

痛い目に遭うのにな」など

よく思ったりします。

 

そして、家族だから

その人の健康や幸せを願っているから

そのことを口に出して伝えます。

 

私は、まるでそれが自分の役割のように

まるで良いことをしているかのように

伝えます。

 

「幸せになるためにわかって欲しい」

と思いながら。

 

 

 

 

 

でも、そこには

「幸せになるためにわかって欲しい」

という気持ちと共に

「私の言う通りにして欲しい」

「私の思った通りに変わって欲しい」

という気持ちが隠れています。

 

相手のためを思っているようで

実は、自分の思い通りにしたいという

コントロール欲求があるのです。

 

 

 

コントロール欲求は

言い換えれば支配欲です。

 

この自分の支配欲に気づいてない人が

たくさんいます。

 

私もそうですが、自分では

本当に相手のことを思っているつもりです。

こうした方が健康になれる、幸せになれる

成功する、うまくいく、心地いい、など

心から相手のそれを願って言うのですから。

 

それを「愛」とはき違えています。

 

 

 

けれど、それはあくまでも

「自分が思う幸せ」「自分が思う健康」

「自分が思う成功」・・・・・なのです。

 

「自分はこうしたらこうなるから

あなたも同じようにやって欲しい」

ということです。

 

あるいは「常識ではこうだから」

「普通はこうだから」という場合も

あるかもしれません。

 

 

 

そして、健康でいて欲しい、

幸せでいて欲しい、というのも本当なのですが

それは、その方が自分が安心するからなのです。

 

家族が目の前で病気になって

衰弱する姿を見たくないし

困ったことになって苦しむ姿を見たくないのです。

 

家族が苦しむ姿を見た自分が

心が苦しくなるから

健やかで笑っていて欲しいのです。

 

相手の幸せを願うのは

本当に純粋にそれを願う気持ちと

自分が心を掻き乱されたくない

自分のための気持ちと両方あると思います。

 

自分の支配欲に気づいてない人は

この両方の気持ちを混同していて

「自分は純粋に相手のことを思っている」

と勘違いしています。

 

本当は、自分の心の安定のために

失敗してほしくないし

病気になってほしくないし

良い学校、良い就職先に行ってほしいのかも

しれません。

 

 

 

そして「あなたのためを思っている」という

愛の名の下に相手を支配してしまいます。

 

「あなたのためよ。だからこうしてね。」

というのは、とてもわかりづらいですが

優しい暴力です。

 

この暴力を受け続け、支配され続けると

アダルトチルドレンになります。

昭和の教育熱心な普通の家庭で

たくさんいたと思われます。

 

自分の支配欲に気づかないまま

子どもを支配し続けている母親は

自分の空虚感に気づいてない人です。

 

時代的には、こういう母親は

良妻賢母として高い評価を得ていたようです。

本当は、子どもの領域を犯して

子どもを傷つけているのですが…

 

 

 

 

 

相手の健康や幸せを願うのは

当然、愛なのですが、同時に

そうしない自由を認めることも愛です。

 

「そっちを選んだら失敗するのに」と思っても

本人がそうしたいと思うのなら

それをさせてあげて

失敗させてあげるのも愛なのです。

 

それを許せないのは

自分の思い通りにしたいという支配です。

 

 

 

結局、すべての人には

自分のことは自分で選ぶ権利があり

健康も病気も幸せも不幸せも成功も失敗も

思いのまま経験する自由があります。

 

それを選べるのはその人だけで

ほかの人が決めることではないのです。

 

そのことをわかっていて

「こうして欲しいなぁ。

でも、これって私の欲なんだよね。

そうしない自由もあるんだよね。」と

自分の支配欲に気づいていることが

大切なのでしょう。

 

 

 

 

 

例え、良い方向であったとしても

人を変えよう、コントロールしようとするのは

傲慢なことだなぁと思います。

 

人に気づきを与えようとするのは

その人を尊重していないし

信頼もしていないのだな、と思いました。

 

私も、すぐに口出ししたくなるので

越権行為にならないように

気をつけていきたいです。

 

 

 

人のことを変えようとしない。

その人はその人のまま、そのまま認める。

その人から何か願われたら

その時に自分ができることをする。

 

近くにいる家族だと

その距離感はなかなかに難しいですが

それが人のことを尊重し

大切にして愛することだと思います。

 

 

 

そして、人のことは構わないで

自分は自分を喜ばすことに

夢中でいたいです。

 

 

 

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