心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

能力主義からの離脱

 

 

 

思えば、私はうんと若い頃

高校卒業したくらいから

ずっと、何かを目指していました。

 

将来は何になろうか。

どんな職業で成功を収めようか。

どんな資格を取ろうか。

何を勉強しようか。

何を始めようか。

 

私は、それから何十年間も

ずっと何かを目指し続けました。

 

 

 

 

それは、今の社会の能力主義

成果主義の考え方そのものです。

 

高い能力、大きな力を身につけて

資格や学歴、経歴を武器にして

お金を稼いだり

地位や名誉を得ることを目的とした生き方。

 

良い学校、良い就職先、良い結婚

大きな家、優秀な子ども…

そうしたものが「良い」と思っていました。

 

それが目指すべき方向。

そのために頑張っている、

そのために生きている、と

信じて疑わなかったのです。

 

 

 

 

これは大多数の人の考え方で

今でも、周りを見渡せば

この価値観でいる人が

ほとんどのように見えます。

 

ママ友は子どもの進学先のことで必死で

塾だ、受験だ、と熱心です。

 

もちろん、それは悪いことではないですが

もし、うまくいかなかった時や

正規のラインから外れてしまった時に

「そうなったのなら、それはそれで

この子に合った道を行けばいい」と

思えるのか、心配です。

 

今の雰囲気からは、

「もうこの子の人生は終わりだ」

くらいに思ってしまいそうです。

 

 

 

 

能力主義成果主義の社会では

全員が勝ち組になれるわけではなく

勝ち組になれなかった多くの人が

「成功できない自分はダメだ」と

自己否定して生きるという

あんまり幸せとは言えない世界です。

 

そして、例え勝ち組になれたとしても

その人が本当に幸せなのかは

また別の問題なのです。

 

大金持ちでも、高学歴でも

自殺してしまう人がいる、という矛盾。

 

 

 

本当に幸せに生きるとは

どういうことなのでしょうか?

本当に心が満たされる生き方とは

どんなものなのでしょうか?

 

 

 

 

 

私は、いつも何かを目指して

理想の自分を追い求めていた時は

いつでも心が苦しかったです。

 

「今のままではダメ。このままではダメ。

ここではないどこかへ行かなきゃ。」と

自分はダメだと思って

自分を変えようとして

いつも追い立てられているようで

心は安まりませんでした。

 

 

 

そして、苦しさのあまり

自分を変えようとすることをやめ

何も目指さないことにしたのでした。

 

その時は

「なんて楽なんだ。子どもの頃以来だ。」

と思いました。

 

何も目指さず、自分を否定せず

何かを一生懸命頑張ろうなんて思わず

ただ自分のままでいて

時を過ごすだけでいいのです。

 

小さい子どもの頃のように

自分のしたいことをして

一日が楽しく過ぎていくのです。

 

そうして過ごしてみると

自分の心はホッと緩んで

幸せがふんわりと染み込んでくるようでした。

 

 

 

私は、もうこれでいい、と思いました。

 

能力主義成果主義の思想から

離脱してもいいや、と思いました。

 

 

 

自分の心がホッと安まる幸せを感じるには

今の既存の社会の価値観からの

脱却を選択しなければなりません。

 

それは、人とは違う選択

人とは違う価値観になるということで

人から変な人と思われるかもしれないし

社会の落伍者のレッテルを

貼られるかもしれないし

人から後ろ指を指されるかもしれません。

 

その怖さを受け入れて

変わり者と言われようとも

自分は自分の価値基準で生きると決めると

世界は生きやすくなります。

 

自分の心のままに

自分の本当の望みを優先して生きると

自分は満たされて

それを幸せだと感じるのだと思います。

 

 

 

 

自分が社会の価値観を

どのくらい受け入れているのか

どのくらい毒され、真に受けているのか

一度、振り返って検証してみると

自分の生きづらさの原因がわかるかも

しれません。

 

既存の社会の価値観は

別に正しいわけでも

そうしなければならないわけでもないのです。

 

みんながそう信じて

みんながそうしているというだけです。

 

でも、その「みんな」は

幸せそうでしょうか?

 

 

 

 

みんながどう信じていようと

自分は自分の心を信じ

心が喜ぶ方を選ぶと幸せになれます。

 

それは、多数派からの離脱を意味し

孤独や恐怖を感じるかもしれません。

でも、進む道はそちらなのです。

 

「自分の価値観を生きる」

「自分の心を信じる」と決めた時から

私の世界は豊かになりました。

 

何も目指さない自分のままでいる世界です。

 

 

 

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