心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

発達障害のあるうちの子が教えてくれること

 

 

 

私の子どもには

高機能自閉症という発達障害があります。

 

その子と関わっていると

うまくコミュニケーションが取れなくて

もどかしくなることがあります。

 

こちらの言っていることをわかってもらえない

その子の考えていることが理解できない

という感じで。

 

お互いに違う世界を生きているのだな

ということは感じていて

だから、私が理解できなくても尊重して

お互いに自分を生きればいいと思っています。

 

 

 

 

 

けれど、以前たまに

無性に腹が立つ時がありました。

 

子どものことをあまりに身勝手、自分勝手と

私が感じる時です。

 

 

 

それは、身勝手なのではなく

社会性の弱さ、イメージする力の弱さゆえの

高機能自閉症の特性なのであって

子どもが悪いわけではありません。

 

相手の心を想像する、とか

周りを見て空気を読む、とか

そんなことを要求するのは

その子のことを

全く理解していないということです。

 

脳の機能障害のために

それが苦手なのが高機能自閉症なのですから。

 

 

 

 

それは重々わかっているのに

許せない気持ちになる…

 

これは、アレです。

 

 

 

その子がどうこうということではなく

私自身の心の中の問題が

浮かび上がってきているのです。

 

私は、自分のその許せない気持ちを

掘り下げてみました。

 

 

 

 

 

何が許せないって

自分のことしか考えない

人を尊重しない

人の気持ちを慮らない

人を大切にしない、という

自分さえ良ければいいという在り方。

自閉症の人に向けた言葉ではありません)

 

私は、こういう人を目にすると

無性に嫌な気分になるのです。

 

 

 

 

それは、自分をキツく戒めているからです。

 

私が自分に課していることは

周りの人を大切にする

人を不快にしない

人が気分良くいられるようにする、など。

 

いかに周りの人と仲良くするか

気持ちよく過ごすか

いかに調和を保つか、なのです。

 

私にとっては自分よりも

人の気分の良さが大事なのです。

 

だから、いつも周りに気を遣って

優しくしたり、親切にしたりしてきました。

 

そうして、人の機嫌をとって

生き残ってきました。

それが、私にはすごく大事なことでした。

 

 

 

 

それをしないで、人を不快にして

自分を優先するなんて

とてもじゃないけれど、できません。

 

そんなこと、自分に許可できません。

 

そんなことをしたら

自分の身はどうなるのか。

恐ろしくて自分本位になどできないのです。

 

 

 

私は、自分の気持ちには無頓着で

自分を殺し、周りを優先して

生き残ってきました。

 

アンテナはいつも周りに張っています。

キャッチするのはいつも周りの機嫌。

それが自分の身の安全に大事だったからです。

 

 

 

 

 

 

けれど、うちの子の(自閉症の人の)

究極の自分軸、自分本位、自分優先が

私に教えてくれています。

 

それが私に足りないこと

自分に許していないことだよ、と。

 

それは、私が一番恐れていること

一番抵抗あること

一番苦手なこと

一番やってこなかったこと。

 

腹が立つのは

それを自分にキツく禁止しているから。

それはやっちゃダメだと

禁止しているからなのです。

 

 

 

自閉症の人は

それを許可すること

禁止を手放すこと

自分に自分本位を許すことを

教えてくれています。

 

目の前でやって見せて

私の心を掻き乱して

教えてくれています。

 

自由になっていいんだよ

もう、その生き方を手放していいんだよ

自分が世界の中心になっていいんだよ、と。

 

 

 

 

うちの子どものように

自分に嘘をつかないで、正直に

ありのままの自分をそのまま受け入れる

という在り方は、私の良いお手本として

いてくれているのだろうなと思いました。

 

その子は、よくびっくりするような

事件を起こしますが

いつもこう言われているように感じます。

 

 

 

「ママ、枠なんて本当はないんだよ!

もっと自由に、自分の好きなように

生きていいんだよ!」

 

 

 

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