心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

人の目を気にすることに疲れた

 

 

 

現実的に、私はかなり恵まれていると思う。

 

時間的余裕、自由、豊かさを持っている。

今、何かに困っていることもなく

明日食べられなくなることもなく

私は、自由で豊かである。

 

本当にそう思う。

私は幸せだ。

 

 

 

なのに、同じ状況で

私は以前、うつ病にでもなりそうだった。

 

 

こんなに恵まれているのに

なぜ不安で暗い気持ちになるのだろう?

 

不安で、怖くて

ちっとも受け取っている恵みを

満喫できていない。

ちっとも楽しんでいない。

 

 

私には意欲がなかった。

やりたいこともない。

仕事もしたくない。

遊びにも行きたくない。

すべてがめんどくさい。

 

何のために生きているのだろう?と思った。

 

私は、何もしていないのに疲れていた。

ウンザリしていた。

 

自分の足元を見て

目の前のことを一生懸命やればいいのに

もう、それすらやりたくない。

 

なんだろう?この気持ちは。

もしかして、

いよいよ限界がきてるのかもしれない、

エネルギーが切れてしまうかも、と思った。

 

 

 

 

 

私は、こんなになるまで

何を頑張っていたのだろうか?

 

「ちゃんとしよう」

「文句言われないように」

「責められないように」

「後ろ指指されないように」

 

「ちゃんと」「きちんと」「しっかりと」

 

 

もーーーーーいや!!!

吐きそう!!ウンザリだ!!

 

 

私は、人の目を気にして

評価を気にして

自分を良く見せることに疲れていた。

 

心底、疲れきっていた。

 

 

 

けれど、それでも

人から責められることは怖かった。

人からの非難、批判に耐えられなかった。

 

だから、にっちもさっちもいかなくて

疲れて限界と言いながら

まだ、人の目を気にして取り繕う。

 

責められることが怖くて怖くて

耐えられなかった。

 

 

 

責められても

別に死にやしないのに

別に言わせておけばいいのに

どうしてそんなに怖いのだろう?

 

 

 

責められたら絶望的な気分になる。

責められたら存在を否定される。

責められたら生きていけない。

責められたら生きる場所がない。

責められたら死ぬこと、死を意味する。

 

 

私の存在など、人の評価によって

この世にいらないものになる。

そのくらいどうでもいい。

そのくらい価値も意味もない。

 

責められたらおしまいだ。

責められるのは死ぬことと同じ。

だから、責められることは怖い。

 

 

 

私は、「誰からも受け入れられない」

という思いを握りしめていた。

 

この世でひとり、という悲しみ。

 

ひとりになりたくない。

見放されたくない。

くっついていたい。

怖いよ、怖いよ、怖いよ。

 

この悲しみと恐怖があると

人の目を気にしてしまうのだ。

 

 

 

 

私は、母親に受け入れてもらえず

自分は粗末な存在だと思った。

 

粗末な自分は、頑張って母親に

気に入られなければならない。

だから、一生懸命母親の言うことを聞いた。

一生懸命人から褒められようとした。

 

そのままの自分でいると

母親の機嫌が悪くなる。

だから、私は頑張らなければならない。

人から高い評価を得なければならない。

 

だから、私は人の目を気にする。

人の評価が大事だ。

 

 

私は、こんなことを思っている子どもだった。

子どもの頃、母親から拒絶されていたのだ。

こんな不幸な子どもだったのだ。

 

 

 

私が悲しいのは当たり前ではないか?

私が怖いのは当たり前ではないか?

私が苦しいのは当たり前ではないか?

 

 

 

私は、自分の存在について

壮大な勘違いをしてしまった。

間違えて認識してしまった。

 

私は粗末な存在ではない。

私は価値のない存在ではない。

私は意味のない存在ではない。

私は軽い存在ではない。

 

私は、命だ。

 

 

 

母親は、私を粗末に扱ったけれど

だからといって

私は粗末な存在なのではない。

 

それは間違いだ。

その認識を変えなければならない。

私は、大切な命の存在なのだ、と。

 

 

 

悲しみはしょうがない。

恐怖もしょうがない。

それ相応の体験をしたのだから。

 

私は、悲しみと恐怖を抱えながら

それでも、大切な命として生きていく。

 

 

 

子どもの頃に感じたことは間違いだった。

 

私は大人になって

自分のことを大人として正しく認識した。

 

 

私は大切な存在だ。

 

私が私でいることを誰も文句は言えない。

誰も私を責められない。

責める人がいても聞かなくていい。

きちんとなんてしなくていい。

 

 

私は、ただ自分を生きる。

自由に、楽しく。

 

 

 

こうして自分を取り戻せば

自分の中にエネルギーが湧いてくる。

 

人間は、我慢や無理をしないで

自由に、自分のままでいられたら

元気でいられるのだと思った。

 

 

 

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