心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

何者かになりたい

 

 

 

「何者かになりたい」

「何者にもなれない」

というのは、思春期だけではなく

人が人生において、ずっと

悩み続けることなのかもしれません。

 

 

 

何者かになりたいのなら

アイデンティティを獲得すればいい

と言われています。

 

自分とはこういう人間である、と言えるもの

自分自身のイメージを形作る

構成要素になるものを手に入れていくのです。

 

自分の構成要素とは

自分の居場所、大切な人、好きなもの、など。

 

それらを集めていき

その構成要素が自分に増えていくことで

アイデンティティの確立はなされ

何者かになっていくのだそうです。

 

 

 

一番簡単なのは、学校や家庭で

自分の居場所があること。

 

友達が自分を受け入れてくれれば

そこは自分の居場所となり

「自分」は確立されます。

 

思春期の子がアイデンティティを確立させる

手っ取り早い方法は部活動をすることだと

聞いたことがあります。

 

部活は、仲間と共にいる自分の居場所。

わかりやすいです。

 

 

家庭でも、家族に受け入れられて

自分の居場所があり

愛され、必要とされていれば

そこは自分の居場所となります。

 

 

世の中には

学校にも家庭にも居場所がない人は

たくさんいますが、それでも

それ以外の居場所(ネット上でも)や

趣味でもなんでも

好きでしょうがないものがあれば

何者かにはなれるそうです。

 

 

 

 

私の今の構成要素は

「主婦。妻。母親。趣味はジャズダンス。

精神の成長を一番の喜びと感じる。」

というところでしょうか。

 

 

 

 

思えば、私もずっと

「何者かになりたい」という思いを

こびりつかせていました。

 

けれど、上記のように考えてみると

私は、学生の頃から、もう既に

何者かにはなっていたのです。

 

学生の頃は部活をやっていましたし

卒業したら会社員になりました。

そして会社を辞めて結婚し

妻になり、子どもを産んで母親になりました。

 

 

 

だから私には「何者にもなれない」

という悩みはないのです。

 

けれど、今持っている自分の構成要素では

足りないと感じていて

もっと特別な何かが欲しいと思っていました。

 

私は、人から評価されて自分の価値が上がる

新たな構成要素を自分に付加したい、

もっと高みにある何者かになりたい、

と思っていたのです。

 

 

 

 

なぜ、今の自分の構成要素では

足りないと感じるのでしょうか?

 

私は、主観的何者かにはもうなっています。

自分の居場所もあります。

 

でも、客観的何者かが足りないと思っていて

そこを埋めたいのです。

 

「客観的何者か」とは

私の場合、名もない普通の主婦。

子どもを育て、ご飯を作って

ただ人の世話だけして終わっていく人生。

 

そんなつまらない人生だと思われたくない、

あの人はこれをやったと思われたい、

と思っているのです。

 

 

 

 

 

ここまで考えて、私は気づきました。

 

人からこう思われたいという

客観的何者かは、私の本心では

「人から見て」ではなくて

本当は「自分が」そう思いたいのです。

 

つまり、つまらない人生ではない、

私はこれをやった、と自分が思いたいのです。

 

 

 

 

自分が自分の人生に満足していないから

何か足りないと感じます。

 

「客観的何者か」は本当はどうでもいいことで

必ずしもそこを充実させる必要はないのです。

 

 

それよりも

自分が満足できる何者かであることが

自分にとっては重要なことなのだと思いました。

 

 

 

では、自分にとっての

自分が満足できる何者かとはなんでしょうか?

 

 

全開で自分を生きている、

毎日が「好き」で溢れている、など

やりたいことをやって、楽しんで

自分の人生を充実させることで

自分が満足できる

何者かになれるのかもしれません。

 

だとしたら、自分の「好きなもの」

「大切な人」「大切な居場所」を

集めていくことです。

 

 

 

結局、シンプルないつもの出口に行き着きます。

 

自分の好きなもの、好きなことを集めて

やりたいことをやっていく。

自由に、伸びやかに自分を生きる。

 

それが、自分の確固とした構成要素となって

自分を形作り、何者かになっていく。

 

 

 

それでいいのだと思いました。

 

 

 

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