心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

食べて、寝て、排泄できれば上等

 

 

 

今日は一日雨が降っていました。

 

久しぶりに本格的な雨。

私は、足元が濡れるのも承知で

雨の中、歩いてみたくなりました。

 

 

 

傘をさしているので

ずぶ濡れになるわけではないですが

それでも、雨の中を歩くというのは

ちょっとした非日常です。

 

地上のすべてのものが雨に濡れて

まるで洗い流されていくような

植物や小さな生き物が潤いを取り戻し

活気付くような

そんな非日常の中を歩いてみたかったのです。

 

 

 

なので、いつものお気に入りの

小さな川沿いの道を

お散歩しながら買い物に行きました。

 

 

 

いつものように川を眺めながら歩いていると

川の中に一羽の白鷺が立っていました。

 

「わぁ、白鷺だ♡」

私の心は踊りました。

 

そして白鷺に気づかれないように

ちょっと離れたところから観察します。

 

私は、道を歩いていて

スズメ、鳩、カラス、犬、猫、魚など

生き物を見つけると心踊り

しばらく観察する癖があります。

 

観察といっても、難しく観察するわけではなく

ただ「かわいいな。かわいいな。」と

見ているだけです。

 

 

 

 

白鷺は、繊細なレースを羽織ったように

白い羽が透けて見えて、とても美しいです。

 

しばらくよく見ていると

白鷺は片足で川底をトントンと叩いて

その直後に何か出てくるのか

川の中にクチバシを突っ込んで

忙しそうに夢中になって何かを食べています。

 

その片足でトントンする姿が

片足で地団駄を踏んでいるようで

かなりコミカルな動き。

 

白鷺は、私が見ていることに全く気づかず

(または気づいているけど気にしてないか)

ずっと足トントン、口ぱくぱくを

繰り返しています。

 

それはもう一心不乱に。

 

白く美しい姿と

地団駄のようなコミカルな動きのギャップが

面白くて「必死だな」とクスリとしました。

 

 

 

白鷺は、この後、暗くなったら

どこか安心な場所に移動して眠るのでしょうか。

 

昼間は一心不乱に食べて、夜は眠るのですね。

 

白鷺は、食べて、寝て、排泄して、を

毎日毎日繰り返し、いつかは死んでいく

というシンプルな生き方。

 

人間以外の生き物はみんなそうです。

 

 

 

 

人間だけが、それじゃダメだと思い

価値や意味を見出そうと

難しく考えています。

 

これはいい、それはダメ、と

小難しくジャッジするのです。

 

 

 

でも、本当は、人間だって

食べて、寝て、排泄して、ができたら

それで充分なんじゃないのかな?と思います。

 

それだけで、充分、立派に生きています。

 

そこが肯定できると、人生はややこしくならず

シンプルで、簡単で、実りのある

豊かな人生になるのではないでしょうか。

 

そして、心がホッと安心できます。

 

 

 

白鷺が、食べて、寝て、排泄しているだけの

毎日を送っていても、誰も文句は言いません。

 

白鷺は、シンプルな生き方ながらも

毎瞬毎瞬、どの瞬間も

今ここを生きています。

 

その素晴らしい生き方を

私たち人間は他の生き物から

学んだ方が良さそうです。

 

大変なこと、難しいことは

たくさんあるかもしれません。

 

でも、食べて、寝て、排泄ができていれば

生き物としては上等なのです。

 

難しく考えなくても

それで充分なのです。

 

 

 

そんなことを

夢中になって餌をついばみ続ける

白鷺を見ていて思いました。

 

 

 

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