心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

誰かの理想は目指さない

 

 

 

私は、良い主婦になろうと必死でした。

 

仕事をしていない専業主婦だから

余計その気持ちが強かったと思います。

 

部屋をいつも綺麗に快適にしなければ

おいしい食事を三度用意しなければ、と

こうでなければならないという

理想の主婦像がありました。

 

 

 

 

その理想の主婦像とは私の母でした。

 

私の母はいつも完璧で、こう言います。

 

「家族の健康管理は主婦の仕事。

食事作り、家族の世話は

きちんとやらなければならない。

良い奥さんにならなければならない。」

 

このプレッシャーが私を追い詰め

私は、いつも

「お母さんのようにならなければ」

と頑張っていました。

 

 

 

けれど、私は母の理想像とは程遠く

食事のメニューもうまく浮かばず

不器用で料理もイマイチで

毎日の食事作りは本当に苦痛でした。

 

テキパキと家事をするでもなく

最低限のことを適当にやっているだけでした。

 

ちゃんとやらなければとは思うのですが

それができずに、私はいつも自分を責めていました。

 

 

 

 

母は、自分と私を同一視しているので

私がもたもたダラダラしてると

許せずに、イラつきます。

 

だから、私はいつでも「今の私を

お母さんが許すわけない」と思っていました。

 

私の心の中では、「だらしない!怠け者!」

という私への罵りがいつも聞こえていました。

それは、母の声であり

私の自分自身への声でもありました。

 

 

 

それが辛くて辛くて、ある時

「私は理想の主婦にはなれない。

私はお母さんにはなれない。」と

理想の主婦になろうとすることを

投げ出したくなりました。

 

「私はできない。私は違う。」

 

 

 

ここで、ふと

「なんで私がお母さんに

ならなきゃいけないんだろう?

なんでお母さんのように

ならなきゃいけないの?

なんでお母さんの理想の人に

ならなきゃいけないの?」と思いました。

 

 

 

母が、自分と私を同一視しているのは

母の勝手で、母の世界で、母の価値観です。

 

私がそれに縛られる必要はなく

コントロールされる必要もないのです。

 

「私はお母さんになる必要はない。

理想の人になる必要もない。

私は、私のままでいていいのだ。」

と気づきました。

 

 

 

私は、そんなに悪い主婦でしょうか?

 

確かに完璧ではないけれど

家事も子育ても手抜きだらけだけど

家族はみんな私を優しく助けてくれます。

 

「だらしない!怠け者!」と

誰か私に言ったでしょうか?

そんなこと、誰にも

一回も言われたことありません。

 

私が脳内でいつも自分に言っていただけです。

 

 

 

いろいろ不調なこともあるし

苦手なことも多い

こんな私とどうつき合うか?

今までみたいに脳内で怒鳴り否定する?

それとも、私は私として

こんな不恰好な私として受け入れる?

 

 

 

今まで、私は嫌でした。

 

おいしいものたくさん作れない自分。

元気がなく疲れやすい自分。

子どもを遊びに連れて行けない自分。

苦手なものが多い自分。

いつも笑顔でいられない自分。

苦しんでいる自分。

人生を楽しめない自分。

 

こんな自分が嫌だったのです。

 

もっとハツラツとした人になりたかった。

もっと働ける人になりたかった。

 

でも、実際の自分は違うのです。

実際はそうなれないのです。

そうなろうとすると具合悪くなるのです。

 

 

嫌だろうと、なんだろうと

嫌おうと、嫌わまいと

私は、私でいることしかできません。

理想の人には頑張ってもなれないのです。

 

だったら、私で生きるしかない。

不器用で、苦手なことが多くて

いろいろ不調なこの私のままで。

 

 

 

 

私はこうなんだ、仕方ないんだ、と

私を認めてあげようと思いました。

 

不調の時に「怠け者!」なんて言わずに

休んでいる時に「だらしない!」

なんて言わずに、嫌がらず、否定せず

優しくしてあげようと思いました。

 

だって、それが私なのだから。

 

 

 

私は、誰かの理想は目指さない。

今の自分を受け入れて優しくしたいです。

 

それでも一生懸命生きているのだから

味方になって応援してあげたいです。

 

 

私は、自分の不調を受け入れ

自分の苦手を受け入れ

そのままの自分を受け入れようと思いました。

 

そして、辛い思いをさせた

それまでの自分に謝りました。

 

 

 

私は、私のままで

私の世界の中心で生きます。

 

ごめんなさい。

許してください。

ありがとう。

愛してます。

 

 

 

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