心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

祖先を恨んでいた

 

 

 

母は、私に悪態をつきながら育て

亡くなった祖母は

母に悪態をつきながら育てた。

 

曽祖母

祖母に悪態をついていたのだろうか?

たぶんそうなのだろう。

 

祖母は実母を2歳で亡くし

継母に育てられた。

 

継母だから絶対意地悪

というわけではないけれど

仕上がった祖母を見てみると

愛情豊かに育てられたようには見えない。

 

いつも不安で、イライラして

人を傷つけて、母そっくりだった。

 

 

 

 

 

私は、私に生きづらくなる環境を与えた

母を恨んでいた。

 

その母を育てた祖母も

祖母の亡くなった母親も

祖母を育てた継母も

恨んでいた。

 

愛のない育ちを代々連鎖させた

祖先一族が大嫌いだった。

 

「おまえらに愛がないからこうなった。

おまえらが未熟だからこうなった。」と

心底、反吐が出るほど嫌いで憎かった。

 

 

 

 

 

でも、自分に思いやりを持つようになって

その考えは少し変わった。

 

自分のことを

「私の経験は私にしかわからない。

今生きているだけで頑張っている。

こうして生きているだけでもう充分。」

と、完璧でないことを許したら

みんなもそうだったのかもしれないと思った。

 

母も、祖母も、その母親たちも

祖先一族全員、みんな同じように

それぞれの経験をして

それぞれの環境があり

それぞれがそうせざるを得なかった

ということに思い至った。

 

 

 

未熟だし、愛はないし、全然ダメだけど

それでもきっと、本人は

一生懸命、生きたのだろう。

 

女性蔑視や偏見、家制度など

決して女性が生きやすくなかった時代に

自分を守り、精一杯、頑張ったのだろう。

 

 

 

誰も悪くない。

みんな、それぞれ間違った。

でも、悪くない。

 

人は、間違えながら成長して

生きていくのだ。

これでいいのだ。

 

 

 

未熟で間違った自分を許したら

未熟で間違った母や祖母を許せて

全部、これでいいんだと思えた。

 

すると、涙が溢れて

毎日毎日の日常が愛しくなった。

 

周りの人々や、自然、雑貨や

私を取り巻くもの、日常を

全部愛したくなった。

 

恨みという鎧を脱いで

本当の自分に一歩近づいた気がした。

 

 

 

私の心は

ホッと緩んで穏やかになった。

 

 

 

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