心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

自分を守ろうとしすぎ

 

 

 

数年前、かかりつけの漢方の先生に

言われた言葉がある。

 

 

 

「あなたは見た感じ健康です。

でも緊張している。

自分を守ろうとする気持ちが強くて

体がギュッとしている。

 

人は、自分を守ろうとすると

肩が上がって猫背になり

背中は丸くなり

胸骨が上がって胸の空間が狭くなる。

すると胃腸が圧迫され内臓に負担がかかる。

そして呼吸が浅くなって

リラックスできないという悪循環になる。

 

今のあなたは楽しみよりも

恐怖の方が強くて

自分を守ろうとしすぎている。

だから、もっと緩めて。

 

食べると緩められるから

楽しんで食べて。

食事は楽しみだから。

 

生活全般、リラックスして楽しんで。

お散歩したり、ボーッとしたり

一本ピーンと張っているのを

ふわふわふわっとしてね。」

 

 

 

 

漢方の先生はこんなお話をしてくれた。

 

それを聞いた私は

「今でも私は自分を守ることで必死なんだな」

と、少し悲しくなった。

 

ピーンと緊張していて、ガチガチで

ちっともふんわり緩められていない。

 

私から何気なく出た「緩ませる」という言葉。

先生は「ませる」に違和感を感じたらしい。

○○させる、○○でなければ、という

強迫的な印象を与えたのだろう。

 

緩むことも、ふんわりすることも

私にとっては「するべきこと」。

 

楽しむ?リラックス?

全然わからない。

 

悲しい。

 

 

 

 

私にとって

生きることは自己防衛することだった。

自己防衛が一番大切で、すべてだった。

 

私の中に溜まっている恐怖感。

それがある限り

私はリラックスできないと思った。

 

 

 

 

 

でも、それは悪いことだろうか?

 

なるべくしてそうなっている。

それなりの経験をしていれば

そうなるのは当たり前ではないだろうか?

 

だから私は、いつも緊張して

リラックスしたり

楽しんだりできない自分を

責めないでいようと思った。

 

うまくできない自分を

責めないでいようと思った。

 

 

 

怖がっている自分を抱きしめるのだ。

 

「怖いね。緊張するね。辛いね。

大丈夫だよ。私がずっとついてるから。」

と、ピーンと張り詰めて緊張している自分を

抱きしめ、愛するのだ。

 

 

 

そうして、自分が

ありのままの今の自分を受け入れ

優しく抱きしめることが

一番自分を安心させる。

 

自分が自分の一番の味方でいることが

自分を癒し、リラックスさせるのだと

学んでいった。

 

 

 

「緩めなくちゃ。リラックスしなくちゃ。」

ではない。

 

「リラックスしたい。

リラックスできる自分になりたい。」

でもない。

 

 

怖いと思う気持ち

緊張する気持ち

リラックスできない自分

ふんわりできない自分を

そのまま「そうなんだね」と認めてあげる。

 

「それでいいよ」と許してあげる。

「大丈夫だよ」と抱きしめてあげる。

 

 

 

そうすると、自分はホッとする。

 

逆なのだ。

リラックスできないことを

「それでいいよ」と心から許すと

リラックスできる。

 

 

 

できない自分を許してあげることは

自分を愛する最たる在り方だと思う。

 

 

 

私は、今でも自分を守ろうと必死だろうか?

 

わからないけれど

新しいことをしてみようと思うのだから

少しは恐怖が薄れた気がする。

 

人間は変化するものだなと思う。

 

 

 

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