心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

心の深いところに根付いている恐怖

 

 

 

私は漢方薬を飲んでいるのですが

以前、漢方の先生に

「(あなたは)恐怖が

深いところに根付いている」と

言われたことがあります。

 

そして、先生は

私の背中を優しくさすりながら

「大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫」と

言いました。

 

そんなふうに優しく「大丈夫」と言われたら

私は、なんだかとてもホッとして

泣きたくなりました。

 

 

 

「ああ、そうか。

私はこうして安心させてもらいたかったのだ」

と思いました。

 

私はずっと、不安になった時

誰かに優しく受け止めてもらって

「大丈夫だよ」と言って欲しかったのです。

 

でも、そんなふうに言って

安心させてくれる人が

私にはいなかったのだと思いました。

 

 

 

 

私の中に小さな不安が浮かんだ時

それを「大丈夫だよ」と

優しく包んでもらえないので

その不安が安心に変わることはありませんでした。

 

だから、その解消されない小さな不安は

そのまま私の中に残り続け

それが何十年分も蓄積されています。

 

私は、解消されずに蓄積し続けている

小さな不安を自分の中で

ずっと飼ってきたのです。

 

自分の中に不安があるから

萎縮します。

すべてが不安で、すべてが恐怖です。

 

 

 

私は、うまくリラックスができない

楽しむこともできない、どうして?

と思っていたけれど

この世が怖くて、安全だと思ってないのに

リラックスできるわけがありません。

 

危険な場所でリラックスできるわけがない。

 

だから、リラックスは

しようと思ってできるものではなく

心底安全だと思った時に

自然と緩んでできるのだと思いました。

 

安心が得られれば

自分を過剰に防衛しなくてよくて

リラックスして楽しんだり

行動したりできるようになります。

 

安心すれば、心も行動も変わります。

 

 

 

 

 

その時の私の課題は

過剰な不安や恐怖を手放すことでした。

私にないのは安心感でした。

 

それは、私にとって

心の深いところにある大きな課題。

 

自分と向き合い、進めば進むほど

さらに深く潜っていく。

ちょっとずつ難易度が上がっていく。

 

この一歩一歩が生きているということ。

人生なんだなと思いました。

 

 

 

 

 

恐怖に対する態度としては

「『恐怖がある』と認識する」ということが

大切です。

 

そして、その恐怖を観察します。

(なくさなくてもOK)

 

恐怖の裏には気づきがあるもの。

だから観察するのです。

 

 

 

恐怖心を感じたら

背すじを伸ばして

丹田(おへその下)に手を置き

丹田を意識するといいそうです。

 

意識すると、そこにエネルギーが集まり

丹田にエネルギーが集まると

どっしりとした気持ちになります。

 

結果、落ち着きます。

 

 

 

そして、今この瞬間に

意識を置くことも大切です。

 

恐怖は過去や未来にあるもので

今この瞬間には存在できないからです。

 

今この瞬間に意識を置くとは

五感を感じることです。

 

人は感じている時は今ここに在ります。

 

「おいしい」「気持ちいい」「いい匂い」

「心地いい」「美しい」「素晴らしい」など

日常の中の嬉しい心地良い五感をたくさん感じ

脳内スクリーンをポジティブなものに

上書きしていくのです。

 

私は、漢方の先生に

「あまり自分に厳しくしないで

季節のおいしいものを食べて

美しい音楽を聴いて、美しい絵を観て

楽しんでください」と言われました。

 

結局、こんなふうに

日常の中で美しいものを観て、感じて

心地よく、楽しんでいることが

健康にも幸せにも繋がっていくのですね。

 

 

 

 

 

人間ならば

不安や恐怖を完全になくすのは

不可能なのでしょう。

 

そう感じることで

自分が守られることもあるのですから

人間が生き延びるために必要な

大切な機能なのです。

 

道路の真ん中を歩いていたら

事故に遭う確率が高くなりますが

車が危ない(怖い)と思って

道路の端っこを歩けば

事故に遭う確率は低くなります。

 

だから、適切な不安や恐怖は

やっぱり必要です。

 

けれど、過剰な不安や恐怖は

自分を苦しめるので

それは手放したいところです。

 

 

 

 

不安や恐怖との付き合いは

これからも続くのでしょうが

なるべく正しく怖がれるように

なりたいと思いました。

 

 

 

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