心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

毒親は弱い人間

毒親は、子どもにとっては怖い存在です。

私も子どもの頃、母が怖くて

母の前ではオドオドビクビクしていました。

 

母が金切り声を出して怒り出した時は

呼吸も止まるほどの恐怖を感じたものです。

母の顔は般若のお面に見えました。

 

私は今でも深い呼吸をすることが苦手で

気づくと息を止めてしまいます。

体は常に緊張して、恐怖に備えているのです。

(呼吸が深くできないのは本当に体に悪く

心と体のありとあらゆる疾患に繋がるので

息をきちんと吐くように心がけています)

 

私にとって母は、絶対的権力を持って

家庭を支配する強者でした。

でも、子ども心に「おや?」と

思うことがありました。

 

母は家庭から外に出ると

医師や学校の先生など権威ある人の

言いなりになったのです。

 

相手が無理なことを言っていても

反論しない。なぜ?と不思議でした。

いつものように有無を言わさず

従わせればいいのに。

いつものように強気で

自論を展開すればいいのにと思いました。

 

今はなぜなのか、わかります。

母は、本当は弱い人間だからです。

 

本当は弱くて、未熟で、自尊心も低くて

自分を大切にしないし、自分がない。

心は不安で覆われていて

感情をコントロールできない。

本当の自分を振り返る勇気もない。

 

 

毒親は、子どもの世界観に侵入して

暴力的に制圧して占拠します。

子どもを完全に支配する強者です。

 

でも、毒親自身も

毒親に育てられた歴史があり

信頼する人との愛着が健全に形成されず

脳には発達の遅れなどの影響がでます。

共感能力に乏しい、ストレスに弱い

怒りのコントロールができない、など。

 

毒親は、感情で

周りをコントロールしようとするので

「怖い人」と映るけれど

本当は弱い人間なのです。

 

私の母も、子どもの私は「厳格な強い人」

だと思っていたけれど

本当は「自分のない弱い人」だったのです。

 

だから自分より上だと判断した相手には

言いなりになるし

答えを求めて指示を仰いだりしていました。

 

私の進路先を先生に決めてもらおうとして

先生から「それはお子さんが決めることです」

と言われていたことを思い出します。

その後、もちろん私が決めたのではなく

母が決めたのですが…。

 

母は決して強くない。

そう理解して、やっと母への恐怖心が

薄れていったような気がします。

 

アダルトチルドレンは自分の心の中で

親が巨大なモンスターになっています。

でも、親もひとりの未熟な人間なのだと

客観的に見られたら

距離が取りやすくなるかもしれません。

 

そうすれば、親の呪縛から解放されて

自分の人生を歩み始めることができるのです。

 

 

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