心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

目の前の大嫌いな人

 

 

 

先日、ある人と出会いました。

 

その人はもう成人した女性なのですが

今でも母親に支配されていて

彼女のすべてのことは母親が決めます。

 

毎日着る洋服も

成人した今も母親が選ぶというのですから

その重症度が伺えます。

 

彼女は自分のことが自分で決められず

一人では何もできず、母親に限らず

人にしがみついて生きています。

 

そして、いつも不安で仕方ないので

しつこく質問を繰り返してきます。

 

 

 

 

 

私は、自分では何もできず

人に依存して、しつこくしがみついてくる

彼女を「嫌いだ」と思いました。

 

彼女を見ていると

ものすごくイライラしました。

 

そのイライラがすごくて

怒りも湧いてくるので

私は「あれ?おかしいな」と思いました。

 

 

 

 

 

鏡の法則では、目の前の人は

自分を映し出していると言われます。

 

目の前の人が優しければ

自分も自分や人に優しい。

目の前の人が厳しければ

自分も自分や人に厳しい。

 

目の前の人は自分の内面を

映し出している鏡というわけです。

 

 

 

これは本当にそうで

特に自分の感情が動く時には

自分で気づかない、または

認めたくない自分の一部を映し出しています。

 

感情が動くことで

「ここに見つけてもらいたい自分がいるよ」

と教えてくれているのです。

 

私の今までの経験では

大嫌いだと思う人や

怒りが湧いてくる人というのは

自分が「こんな自分絶対ダメ!」と

封印しているところを持っている人でした。

 

 

 

意地悪な人に怒りが湧いた時は

意地悪な自分をないことにしていたり

自由奔放な人にイライラした時は

自由奔放な自分を抑え込んで

そうあることを禁止していました。

 

そういう人たちが目の前に現れて

私をざわざわさせて

「意地悪な自分がいてもいいんだよ」

「自由奔放にありのままでいていいんだよ」

「どんな自分もそのままでいいんだよ」

と、教えてくれているのです。

 

なので、鏡の法則を使って

本当の自分を受け入れていくと

どんどん幸せになっていきます。

 

 

 

 

 

その依存した彼女を見てイライラするのも

きっと何かに気づかなければならないのだ

と思い、私は自分を振り返ってみました。

 

すると、やっぱり私は

彼女に自分自身を見ていたのです。

 

 

 

母親に支配されて

自分のことは何ひとつ自分で決められない。

不安で不安で人にしがみついて依存して

人に質問ばかりしてしまう。

かつての私もそんな人でした。

 

翼をもがれ、一人では生きていけなくて

惨めで苦しくて、そんな自分が大嫌いでした。

 

その惨めさを思い出すから

目の前の彼女のことも大嫌いなのです。

 

彼女は私だったのです。

 

 

 

それは、忘れたい自分。

思い出したくない自分。

なかったことにしたい自分。

 

 

 

私は、私の中のそんな自分を

なかったことにして

愛をあげていなかったことに気づきました。

 

抱きしめてケアしてあげていなかったことに

気づきました。

 

その自分がケアを求めて

私の前に現れたのかもしれないと思いました。

 

 

 

私は、その自分に

何をしてあげられるのでしょうか?

 

 

私は、イメージの中で

その惨めな自分を愛で包み

抱きしめて優しく語りかけました。

 

 

「あなたは今、力を奪われて

しまっているけれど

それは本当のあなたではない。

本当はあなたには力がある。

自分のことを自分で決め、やりたいことをやり

自由に自分自身を生きていく力がある。

あなたは強く、魅力的な人だ。

だから思い出してほしい。本当の自分を。

自由に翔ける翼のある自分を。

力がある自分を思い出して

自由に人生を楽しんで生きてほしい。

私が愛で包んで、あなたを守っているから

大丈夫。安心して生きてください。」

 

 

 

 

私は嫌いだった自分に愛を送りました。

 

すると、大嫌いだと思っていた彼女に対して

怒りが湧かなくなり

感情的な反応はなくなり

冷静にフラットに接することが

できるようになったのです。

 

彼女も、今の彼女は本当の彼女ではない。

本当は、きっと力強く

個性的で魅力的な人なのだと思いました。

 

私は、現れてくれた彼女に感謝しました。

 

 

 

過去の傷ついた自分は

今の自分が癒してあげることができます。

その時してもらいたかったことを

今の自分がしてあげることができるのです。

 

すると、本当に心の中は落ち着きます。

 

そして、そのきっかけを与えてくれるのが

目の前の感情を揺さぶる人なのです。

 

 

 

だから、目の前のムカつく人は

救世主なのですね。

 

 

 

f:id:miiko-3:20230226191422j:image