心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

また現れた目の前の嫌いな人

 

 

 

職場に何人か新しい人が入ってきました。

 

私は去年入ったので二年目で

本当はずっと新人気分でいたかったのですが

そうは言ってられなくなりました。

 

「仕事を教える」

なんて立場になってしまったのです。

 

 

 

そうして仕事を教えたりして

日々過ごしていくうちに

新しく入った人の中に、どうにも

モヤモヤする人がいることに気づきました。

 

その人と接すると、とても疲れて

ウンザリし、もー嫌!と思います。

 

この「嫌い」という気持ち。

私の心がその人の中の「何か」に

反応しているのです。

 

 

 

 

 

目の前の人は鏡。

目の前の人は私自身。

自分が反応するということは

その人の中に自分と同じところがあるのです。

 

私は

その人のどんなところが嫌だと思うのだろう?

 

そう自分に問い

客観的に自分を見つめてみました。

 

 

 

そうして見つめてみると、私はその人の

「人の話を最後まで聞かないところ」

「自分のやり方に固執するところ」

「アドバイスされても素直に聞かないところ」

「間違いを指摘しても言い訳をするところ」

などが嫌だな、疲れるなと思っていました。

 

実は、その人は私よりも年上で

私が55歳なので

かなりお歳を召した方でした。

 

なので、今までの経験がおありで

どうしてもプライドが邪魔をして

人の話を素直に聞けないのでした。

 

そうは言っても、今の職場では新人なわけで

わからないこと、できないことも当然あり

仕事を完璧にできるわけではありません。

 

私はそんな状態のその人の

「仕事はできないのにプライドが高くて

自分は正しいと思っているところ」に

イライラしているのでした。

 

 

 

 

 

これは、私が私自身に抱いている

自己イメージです。

 

胸に手を当てて

正直に自分を振り返ってみると、私も

自分の仕事のやり方には自信を持っていて

自分が正しいと思っていることがわかりました。

 

でも、その自分を必死に隠しているのです。

 

私も、職場では他の人よりも年上ですが

去年入った新人で仕事の経験も浅く

そんなに仕事ができるわけではないという

自覚がありました。

 

だから、本当の自分(自分が正しいと

思っているような傲慢な自分)

を見せたら嫌われると恐れて

必死に隠しているのです。

 

その本当の自分がバレないように

必死に「謙虚で素直であろう」とします。

 

私は、「歳が上でもその場では

仕事ができないのだから謙虚であるべきだ。

素直であるべきだ。」というルールを作り

自分自身に従わせていたのでした。

 

本当の自分は嫌われると思っているので

私は傲慢な本当の自分を隠し

本当の自分とは違う自分を演じていました。

 

すなわち「謙虚で素直な自分」を

演じていたのでした。

 

 

 

私は、傲慢な自分が嫌いでした。

だから、目の前でそれを見せるその人にも

腹が立つのです。

 

私は、傲慢な自分を受け入れられていない。

 

 

 

この「私に受け入れられていない私」が

何かを訴えて私の前に現れたのです。

 

この「傲慢でプライドが高くて

自分が正しいと思っている自分」は

何を言いたいのだろうか?

 

「この私も私だよ。ありのままの私だよ。

本当の私だよ。隠さないで。

違う人になろうとしないで。」

そう言いたいのだろうか?

 

 

 

私は

傲慢な自分を受け入れることにしました。

嫌な自分を受け入れてみることにしました。

 

自分をまっすぐにそのまま見て

歪曲させないで認識し

本当の自分を認めることにしました。

 

 

 

すると、こんな言葉が浮かんだのです。

「長年、頑張って

勉強や経験を積んできたんだもんね。

自分のこと信じたいよね。」

 

そうやって、傲慢な自分に声をかけて

今まで頑張ってきたことを労ってあげると

心がすーっとほどけていくのがわかりました。

 

今まで、私に否定され隠されてきた

傲慢な自分が喜んで、肩の力の抜けた

素直な自分に変化していきました。

 

こうして、私に嫌われていた私は

自分自身に統合されていったのです。

 

 

 

 

私は、つくづく自分のことを

歪曲させて認識していたなと思います。

 

自分のことを本気で

「自分は謙虚だ。自分は素直だ。」と

思っていたのですから。

 

自分のことをゆがめて認識していたので

本当の自分が私に見つけて欲しくて

目の前の人となって現れたのだと思います。

 

 

 

私に必要なのは

ありのままの自分を許してあげること。

 

それが、どんなに嫌な自分でも

みっともない自分でも

「そうなんだね。それでいいよ。」と許し

大きく受け止めてあげることなのです。

 

 

 

こんなふうに認めていなかった自分を認めて

自分自身に統合すると

あんなにモヤモヤしていた目の前の人に

反応しなくなります。

 

傲慢な自分を「今まで頑張ってきたね。

長年の勉強や経験を信じたいよね。」と

理解すると、それは

目の前の人にも同じことが言え

怒りが湧かなくなるのです。

 

「あの人も自分を信じたいんだな」と

思えるのです。

 

そうして、その人に会っても

何も感じなくなり

さらにシフトの関係で今月からは

ほとんど顔を合わさなくなりました。

 

「自分の潜在意識が変化すると

目の前の現実も変化する」という経験を

また積むことができたようです。

 

 

 

今回のことで

まだまだ知らない自分がいるんだなと

実感しました。

 

本当に生きるっておもしろいです。

 

 

 

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