心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

恐怖の正体

 

 

 

私はとても怖がりでした。

 

いつも私の中の小さな女の子が

怖くて怖くてガタガタと震えている

そんな感じでした。

 

夜中に、なんかわからないけど

不安で怖くて目が覚めるということも

よくありました。

 

 

 

 

 

私は何がそんなに怖いのだろう?

と不思議に思って

自分に聞いてみました。

 

何が不安?何が怖い?

 

 

 

すると、返ってきた答えは

「病気が怖い。死が怖い。孤独が怖い。

外が怖い。生活苦が怖い。未知が怖い。

ひとりなんて心細くて死にそうだ。

ひとりなんて怖い。この世の中が怖い。

安全じゃない。何が起こるかわからない。

事故、災害、犯罪に巻き込まれるかも。

人から攻撃されるかも。具合悪くなるかも。

誰も助けてくれないかも。ひとりで困るかも。

 

外が怖い。怖いから家にいたい。

怖いから動きたくない。

怖いから変わりたくない。

このままじっとしていたい。

怖くて不安だ。こんな怖い世界は嫌いだ。」

でした。

 

 

 

もしかしたら、幼少期に不安になった時

「大丈夫だよ」と抱きしめてもらえなくて

その不安が解消されないまま

どんどん積み重なって自分の中に溜まっていき

莫大な恐怖となっているのかもしれません。

 

だから「ひとりは怖い」

「誰も助けてくれない」という

言葉が出てくるのでしょう。

 

ひとりで生きられないし

誰も助けてくれないのに

何が起こるかわからない外の世界になど

危険すぎて出ていけないのもわかります。

 

 

 

そんな幼少期の体験とは別に

過去生で魂が体験した

戦争や暴力、迫害、虐待などの記憶が

残っているという気もします。

 

私は、とにかく

目立ちたくないという思いが強くて

それについても自分に質問してみると

(なぜ目立ちたくない?)

「目立つと見つかる」

(誰に?)「世間に」

(見つかるとどうなる?)「殺される」

という答えでした。

 

「見つかると殺される」と思っているので

怖くて外になど出たくないのです。

 

 

 

 

 

でも、幼少期の体験も

過去生の体験も、もう終わったことで

ただの記憶にすぎません。

 

今、私は本当に誰にも助けてもらえないのか

というとそうではありませんし

世間に見つかったら殺されるのかというと

そんなこともありません。

 

それは、今となってはただの記憶で

真実ではないのです。

 

 

 

私は、怖かった幼少期や

恐怖体験をした過去生の自分と

それぞれ対話して

それぞれ癒しました。

 

「怖かったね。でももう大丈夫だよ。

もうそれは終わったんだよ。

だから大丈夫なんだよ。

今は私が必ず守ってあげるからね。

私がずっと一緒にいてあげるからね。」

と自分を抱きしめました。

 

 

 

 

 

そうして、自分を癒したあと

自分が怖れていることに対して

「それは本当に起きるだろうか?

本当に起こっただろうか?」と

分析してみました。

 

実際には、怖れているような

事故も災害も犯罪も暴力もないのです。

 

厳密に言えば、小さな事故や

災害にも遭いましたが

今こうしているということは

乗り越えているのです。

 

小さな事故は怪我もなく

災害はガスが止まって不便しましたが

命に別状はなく

病気もしたけれど治療して元気になり

人から攻撃されることがあっても

命まで取られることはありませんでした。

 

人との関係で起こった嫌なことは

ほぼ100%気づきにつながっているので

自分にとってはむしろ

プラスの出来事でさえあります。

 

現実的にあったこれらのことが

私の人生を止めるほどの大変なことだろうか

と考えると、違うと言わざるを得ません。

 

これまで生きてきて

嫌な思いもしたし、心細い思いもしたけれど

大事にならずに無事に

今、私は生きています。

 

命は取られていません。

 

 

 

ここまで考えてみて

これら現実と、私の怖れの大きさは

釣り合いが取れていないのではないか?

大袈裟に怖がりすぎではないか?

頭の中で大きくなりすぎではないか?

 

私の怖れは幻想なのではないか?

と思いました。

 

自分の頭の中で大きく大きく育てて

漠然とした不安を巨大なモンスターに

してしまったのではないかと思いました。

 

 

 

 

私の不安と恐怖は幻想であり

妄想なのでした。

 

現実のものをありのまま評価するのではなく

相応しくない怖がり方をしているのです。

 

ただの影を

モンスターだと思い込んでいるのです。

私は、ただの影を怖れていたのでした。

 

 

 

 

そう気づいて、私は

それから不安と恐怖が上がってきたら

「これは影じゃない?」と

自分に聞いてみるようにしました。

 

そうして、落ち着いて不安と恐怖を見つめて

正体を見極め、現実のものと相応しく

正しい怖がり方をしようと思いました。

 

不安と恐怖で震えている女の子が

「怖い、怖い」と言ってきたら

抱きしめて

「大丈夫だよ。私が守ってあげるから。」

と安心させてあげました。

 

影を影だと見破って

自分の恐怖は幻想だと気づいたら

その時、不安と恐怖の幻想は終わります。

 

 

 

 

これからも不安と恐怖は上がってくるでしょう。

それは、人間でいる限り

死ぬまでなくなりはしないのでしょう。

 

でも、訳もわからず怖がるのではなく

正体を見極め、正しく怖がりたいです。

 

 

 

私は、この地球で

怖がって縮こまって生きたくありません。

 

この地球上でくつろいで

楽しく幸せに生きていきたいのです。

 

 

 

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