母の事情について考えてみたいと思います。
おそらく母もアダルトチルドレンで
さらに今はもう亡くなった祖母も
アダルトチルドレンだったでしょう。
祖母と母はそっくりです。
厳格さ、潔癖症、神経質、不安が強い
不眠、人を傷つけることを平気で言う
すぐに人を非難する、支配する、などなど。
ここでまず、祖母のことを見てみます。
祖母は生後２歳の時に生みの親を亡くし
継母に育てられました。
この生みの親や継母がどんな人だったのか
祖母はどんな育てられ方をしたのか
わかりません。
残念ながらこれ以上遡れません。
でも、祖母の人格を見ていると
安心した子ども時代を
過ごせなかったのだろうと思います。
２歳で母親がこの世からいなくなったら
その子の心細さ、不安、混乱は
いかほどのものでしょうか？
祖母の世界は
一度崩壊してしまったかもしれません。
愛着に障害が残って
心に傷を負っても仕方がありません。
祖母は、非難がましく
すべてをコントロールしたがる人間に
なりました。
その祖母に育てられた母もまた
祖母に暴言を吐かれながら育ったのです。
祖母の怒り、恨み、不安、恐怖は
そっくりそのまま
母へとコピーされていきました。
母も、子ども時代は母親に傷つけられ
悲しく辛い思いをしていたのです。
きっと母も劣等感に苦しみ、罪悪感を持ち
自分の存在価値がわからず
不安で不安で仕方がなかったでしょう。
祖母と母と私は同じ。
怒り、恨み、不安、恐怖を先祖代々引き継ぎ
それぞれが被害者であり加害者です。
誰かひとりが悪いわけではありません。
私はこんな家系に生まれたくなかったです。
生まれながらにして負の感情を
受け継いでしまう。
これが負の連鎖の悲しさです。
私は、なんとしてもこの負の連鎖を
自分で止めたいと思いました。
子どものことを守りたい。
そのために自分と向き合うことを
ライフワークとしているのです。
それは、傷つけ、傷つけられた人生だった
ご先祖様の供養のためにも。
祖母や母のためにも。
