心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

本当のことを言おう

アダルトチルドレン

本音を言うことが苦手です。

 

親を喜ばせようとするのが基本設定なので

自分の本音なんて言えるはずがありません。

天真爛漫になれるはずがありません。

 

人の喜びを優先する生き方が

自動操縦で身についているので

自分の本音が、もはや

わからなくなっていることもあります。

 

 

 

そして、アダルトチルドレン

本当の自分を知られることを怖れています。

 

だから、本当の気持ちなど人には言わないで

その場を取り繕って

自分を嘘で固めていたりします。

 

 

 

 

 

 

私も、そんなひとりでした。

 

私にも本音を隠す癖がありました。

特に苦手なのが、自分の不調を言うこと。

 

一緒にいる人に「気分が悪い」

「疲れたから休みたい」「不安で怖い」

など、絶対に言えませんでした。

 

 

 

私は年一度、家族で帰省していたのですが

その時に利用する新幹線が苦手でした。

がんばれば乗れる程度なのですが

毎年の帰省が憂鬱でした。

 

帰省が近づいてくると気が重くなり

一週間前くらいから

不安で眠れなくなりました。

 

当日、新幹線に乗ると、恐怖で

心臓はバクバク、冷や汗をかいて

気分が悪くなり、とても辛かったです。

 

その不安のピークは

30分くらいしか続かないので

なんとか耐えて乗り切っていました。

 

毎年そうなのです。

なのに、奇妙に思われるかもしれませんが

それだけの辛さがあっても

私は、夫にも、子どもにも、他の誰にも

そのことを話したことがありませんでした。

 

どうしても「新幹線が怖い。不安だ」

と言えませんでした。

 

そんなこと、おくびにも出さず

冷や汗をかきながら

笑顔で家族と談笑していたのです。

 

内心は恐怖が渦巻いているのに

顔に笑顔を貼りつけて平静を装っていました。

そのギャップは、まるでホラーです。

 

 

 

 

今は「新幹線が苦手だ。乗りたくない」

と言えるようになりましたが、その当時

私はなぜ言えなかったのでしょうか?

 

今、振り返ってみると

「周りの人に迷惑をかけたくない」

「周りの人に変な人だと思われたくない」

「みんなの表情が曇るのが怖い」

というのが理由でした。

 

みんなのお荷物になりたくなかったし

みんなをがっかりさせたくなかったのです。

 

それは、まさに子どもの頃に身につけた

私の生き方だったのです。

 

 

 

 

 

また、不調を言うことの他に

もうひとつ苦手だったのが

相手を傷つけそうなことを言うことです。

 

これ言われたら嫌だろうな

と思うことは言えませんでした。

 

それは自分の子どもに対してもそうで

言いたいことをはっきり言えなかったのです。

こうして欲しいと思っても言えなくて

でもそっちに誘導したいから

すごい気持ち悪い言い回しになっていました。

 

本当の気持ちと言ってることが違うと

相手も自分もすごく気持ち悪いです。

子育てにおいて、親がこれをやると

子どもの心はかなりのダメージをくらいます。

ダブルバインド

 

だから、その時、相手が傷ついても

腹を立てても、思ってないことを言うより

本当の気持ちを言った方がいいのです。

 

「私はこう思う」と

自分が本当に思っていることを

素直に言っていいのです。

 

 

 

 

私も、自分と向き合ううちに

「私は本音を隠しているのだ。

言いたいことを言えてないのだ」

とわかっていきました。

 

 

 

 

 

今思うことは、

「人間は人を傷つけないで生きるのは不可能」

ということ。

 

だから、人を傷つけることを怖れないで

自分にも、人にも、嘘をつかないで

本音で生きていいのです。

 

 

自分に嘘をついて、自分を欺いていると

自分との関係がうまく結べません。

すると、自分の本当の気持ちがわからなくなり

自分の望みもわからなくなります。

 

自分の本心がわからないという

心許ない状態になります。

それが心の不調につながっていくのです。

 

 

 

 

だから私は、「私はこう思う」と正直に

「私はこうなの」と堂々と

言いたいと思います。

 

それを誰が非難できるでしょうか?

 

「だって、そうなんだからしょうがない」

としか言いようがありません。

 

 

 

 

 

自分の心の中で思うことと

口に出して言うことが一致すると

とても清々しい気分になります。

 

嘘をつかないって本当に楽なことなのです。

 

 

 

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