心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

本音を話さない家族

 

 

 

今年のお正月も実家には帰りませんでした。

コロナの世界になってから

3年間帰っていません。

 

始めの1〜2年は

本当に両親への感染を防ぐために

帰らなかったのですが

去年、今年あたりはコロナのせいにして

めんどくさいから帰りませんでした。

 

私にとって実家は気を遣う場所で

息苦しく、心安まらず

何なら不愉快な思いをする場所なので

できれば近寄りたくないのです。

 

 

 

今年の元日に実家に

新年の挨拶の電話をしたのですが

さすがに「帰って来ないと

お父さんに忘れられちゃうよ」と

母に嫌味を言われました。

 

でも母は

「帰ってきてほしい」とは言いません。

「お父さんに忘れられちゃう」と言います。

 

 

 

たまたま実家に兄家族が来ていて

兄とも電話で話をしました。

 

兄も、私にはっきりと何かを

言ったわけではありません。

 

でも私は、帰らないことを責められたような

嫌な気分になりました。

 

どの言葉かはわかりません。

兄もはっきり言わないのです。

逆に、責めてない、責めたくない

と言いたそうでした。

 

 

 

母も、兄も

本当に言いたいことは決して言いません。

 

けれど、母も、兄も、本心が滲み出ています。

本心はこちらにちゃんと伝わってくるのです。

 

「帰ってきてほしい」

「帰ってあげてほしい」

 

 

 

どうして私の家族は本当のことを

言わないのかな?

私に気を遣っているのかな?

悪いと思っているのかな?

 

本当の気持ちは言わないで我慢して

察して欲しそうに滲み出すから

こちらとしては気分が悪いのです。

 

本当に気持ち悪いのです。

 

 

 

兄は去年、ガンの手術をしたそうなのですが

そのことも私は全然知らず

兄も母も私には黙っていて

兄が私の夫にポロッと話したから

判明したのです。

 

どうして言わないのかな?

どうして隠すのかな?

 

普通に言えばいいのに。

 

 

 

 

 

そんなふうに思っていて、ふと

「でも、それもやっぱり鏡なのだ」

と気がつきました。

 

なぜなら、私も自分のことは

実家の人たちには言わないからです。

 

長男が鬱気味になって就職できなかったこと

次男が強迫性障害になったこと

子どもたちが中学時代不登校になったこと

私が食生活をガラリと変えたこと

夫の借金のこと

 

全部言わない。教えない。隠している。

 

 

 

「育て方が悪い」「もっとこうしなさい」など

否定されることを言われたくなかったし

母が心配するあまり強迫的になるのも

鬱陶しいし、それを言ったことで

自分が嫌な思いをするのが嫌だからです。

 

私は、そもそも子どもの頃から

母に、本当のこと、本当の気持ちを

言わなくなっていました。

 

自分が傷つけられないように

自分を守るためには

言わない、教えない、距離を取る、のが

一番有効だったのです。

 

 

 

でも、こうしてお互いに本当のことを言わず

隠し事が多くなるほど

家族間の距離はどんどん開いていき

心の通わない機能不全家族が出来上がります。

 

お互いに本音を言わない

気持ちの悪い関係の家族になります。

 

 

 

家族とは、本来

煩わしくて、めんどくさくて

鬱陶しいものです。

 

本音で話すことで、当然

感情がぶつかり合い

摩擦が起こり、軋轢が生じます。

 

でも、そうして本音でぶつかり合うことで

お互いのことがわかり

信頼関係が生まれ、絆が育まれるのです。

 

それが安全基地としての機能を備えた

「家族」というものです。

 

 

 

「円満な家族は感情の話をする」

と聞いたことがあります。

 

感情の話とは、自分はこう感じた

それは嫌だ、こんなことが嬉しかった、など

気持ちの話です。

 

本当にそうだなと思います。

 

 

 

実家の人たちは、本音は決して言わないで

全然違うことを言ったりするけれど

本音が漏れ伝わってきたり

本当に言いたいことを言わないで

イライラだけをぶつけてきたりして

本当に気持ち悪いです。

 

だから、自分の本当の気持ちを言うことは

とても大切なのだと思いました。

 

 

 

 

私は、本当のことを言わず

実家との距離がどんどん開いていくことを

「別にそれで構わない」と思っていました。

 

むしろ、私はその方が快適で

自分が傷つけられず安全で

自分が気持ちいいと感じる人とだけ

付き合っていければ、私は幸せなのでした。

 

でも、元日の電話で

父も母も寂しいのだと感じたので

これからは変えていこうと思いました。

 

 

 

帰れる時に実家に帰って

自分のことを正直に話そうと思います。

 

それで受け入れてもらえなかったとしても

それは仕方ありません。

それでも私は私でいるしかできないのです。

 

受け入れてもらおうがもらえまいが

相手の反応がどうであろうと

私のやることは変わりません。

 

「実家に帰って自分のことを話す」

それだけなのです。

 

 

 

 

お父さん、お母さん、ごめんなさい。

お兄ちゃん、ありがとう。

 

 

 

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