心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

きちんと感じる

今日は感情について書きます。

 

例えば、人に対して

怒りが湧く出来事があったとします。

 

でも、その相手がすごく大変そうな人だったり

子どもだったり、障害があったりすると

相手の事情を思って「しょうがない」と

怒りを引っ込めてしまう時ありませんか?

 

確かに、怒っても仕方ないかもしれないし

相手にはそうする事情があるし

こちらとしては

それはそのまま受け入れるしかない

という時。

 

こんな時「ものわかりのいい良い人」になって

そのまま相手の事情を受け入れ

終わりにするのは「ちょっと待った!」です。

 

 

 

自分が一瞬感じた怒りを

なかったことにしないでください。

 

相手の事情がどうであろうと

一瞬感じた自分の怒りは

確かに存在しているのです。

 

その怒りをちゃんと感じて

肯定してあげることが大切です。

一番大事なのは

人の事情よりも自分の感情なのです。

 

 

 

これは、相手に怒りをぶつけましょう

ということではありません。

(場合によっては気持ちを話してみても

いいかもしれません)

 

「私は怒っている。腹が立っている」と

怒りを自覚してしっかり怒ることです。

 

紙に言いたいことを書き殴ったり

誰もいないところで

声に出して言ったりするといいですね。

気の済むまでやり切るのがコツです。

 

こうして怒りをしっかり感じる前に

「いい人」になってしまうと

怒りは行き場をなくし

自分の中に溜まり続けます。

 

そして、それは毒素となり

自分の調子が悪くなってしまうのです。

それは体にも心にも悪影響を与えます。

 

 

*〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜*

 

 

実は、私はよくこれをやっていました。

 

私には子どもがふたりいますが

ふたり共に発達障害があります。

なので、私は子どもの良き支援者になろう

子どもの代弁者、理解者になろうと

日々奮闘していました。

 

でも、子どもは思い通りにならないし

特にコミュニケーションの苦手な子の方は

奇想天外なことをするので

毎日振り回されてヘトヘトでした。

 

それでも私は「この子を理解しなくちゃ」

「この子が悪いんじゃない」と

良い母親になろうと頑張っていました。

 

 

 

でも、本当はこう思っていたのです。

「もういい加減にしてよ!うんざり!

あんたの面倒なんか見たくない!」

 

私の心は悲鳴をあげていました。

 

 

 

そこで、心の中にあるものを

全部紙に書き出してみたのです。

すると、私は理解ある母親を演じながら

本当は子どもに対して怒りが湧いている

ということに気づきました。

 

でも、母親が障害のある我が子に

怒りを感じるなんて許されないと

自分で受け入れられずにいたのです。

 

ないことにしようとしたけれども

心が悲鳴をあげて、そうできませんでした。

 

紙に洗いざらい吐き出してみると

「ああ、私は怒っていたんだな。

思い通りにならないことに

腹が立っていたんだ」とよくわかりました。

 

でも不思議なことに

自分の怒りを認めてしまうと、子どもに対して

優しい気持ちを取り戻せるのでした。

 

 

 

このことで、どんな些細な怒りでも

怒りづらい人に対する怒りでも

ないことにしないで、きちんと感じるって

大事なんだなと思ったのです。

 

きちんと感じると

感情は必ず流れていきます。

すると、相手ともいい関係を維持できるし

なにより、自分が楽になります。

 

 

 

些細な感情でもきちんと感じる。

このひと手間が

自分の心身の健康には大切なのです。

 

 

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