心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

自分を責める理由

今はだいぶ存在が薄くなりましたが

私の中には

いつも私を責めている人がいました。

 

 

 

 

「全然仕事してない!」

「全然役に立ってない!」

「もう休むつもり?」

「また具合悪いの?」

「何をやってもダメだね」

「あんたってパッとしないね」

「自由にしようとするなんてわがままだ」

「自分を優先するなんて自分勝手だ」

などなど、責めたてます。

 

ほとんどが母親から言われた言葉です。

もちろん母親が私の中に内在化してるのですが

それは、もはや母親の言葉なのか

自分の言葉なのか、わからない状態でした。

 

 

 

 

 

 

その人は、四六時中、私に張りついて

やることなすこと全て否定して

私に文句を言っていました。

 

それはそれはしつこくて

それだけが唯一の仕事

それだけが唯一の楽しみ、かの如く

私を責め続けました。

 

 

 

 

 

 

私は、その人の責める声に

ずいぶん苦しめられました。

 

その声が怖くて、私は

ゆっくり休むことも

好きなことを楽しむことも

自分を優先して大切にすることも

できませんでした。

 

とてもしんどい日々でした。

 

 

 

 

 

 

その内なる私を責める声が

自分と同一化している間は

責める声に支配されて苦しいです。

 

でも、だんだん

自分がそう思っているのではなく

自分の中に「責める声」が「ある」

と認識できるようになってきました。

 

 

 

自分と責める声を同一化するのでなく

自分の中に、自分ではない異質の

「責める声」が「ある」と認識するのです。

 

「ある」ということは

つまり、それは自分自身ではない

ということです。

 

これは、自分と「責める声」を

切り離して見ることができる

大切なものの見方です。

 

切り離して見ることができて、初めて

その存在をどうするか、どうしたいか

自分で選ぶことができるようになるからです。

 

(それは、不安にしても恐怖にしても

怒りにしても同じで、それが自分の中に

「ある」と認識できて、初めて

手放すことができます。

それらのものと自分が切り離して見られず

一緒くたになっていると

それらのものに翻弄されることになります)

 

 

 

 

 

 

「責める声」は自分ではない。

自分の中になぜかある「もの」である。

 

そう思うと、「なぜ責めるの?」

「どうしているの?」と疑問に思いました。

 

気分が悪くなるだけなのに

なぜそんな存在を居続けさせるのだろう?

 

私は、私を責める人とコミュニケーションを

取ってみることにしました。

 

 

 

 

 

 

私は、意識を私を責める人に合わせて

「なぜ、私を責めるの?」と質問して

話を聞かせてもらいました。

 

 

 

 

その人は

私が幼少期にはすでに出現していました。

 

 

 

母親から毎日のように厳しく叱られ

怖くて怯えている幼少期の私がいます。

 

私は無力で、自分ではどうにもできなくて

どうやって生きていけばいいのかわからない。

でも助けてくれる人も味方になってくれる人も

ひとりもいなくて

この世界に絶望していました。

 

その人は

「誰からも愛されないこの惨めな女の子が

自分だと思いたくなかった。

だから、この女の子は自分じゃない

と思って、女の子を攻撃する側にまわった」

と言いました。

 

「女の子を攻撃している間は

自分は惨めじゃない。

自分は攻撃する側の強い人間だ。

それに、攻撃している間は

お母さんは敵ではなく自分の味方だ。

お母さんと自分は一緒になって

この惨めな女の子を攻撃しているのだ」

と話してくれました。

 

 

 

あまりに無力で、あまりに惨めな女の子。

それが自分だなんて受け入れるのが辛くて

攻撃する側にまわって

無力でもなく、惨めでもない存在になった。

そうして、自分を保ってきたのです。

 

 

 

 

 

その人は、私が生き残るために

苦肉の策で生まれた存在だったのです。

 

 

 

私は、その人に

「その女の子は、これからは

大人になった強い私が守って

ずっと一緒にいるから、もう惨めじゃない。

その女の子は私が大切にするから大丈夫。

だから、もう攻撃する必要がないの。

あなたはもう自由になっていいんだよ。

元のところに戻って大丈夫だよ」

と言いました。

 

 

 

それで納得してくれたのか

以来、とにかくしつこく自分を責める

ということはなくなりました。

 

 

 

 

 

 

自分の中にある

自分に都合の悪い存在でも

愛のあるまなざしで

言い分をきちんと聞いて

理解しようとすれば

わかり合えるのだと思いました。

 

 

 

方法は適切でなかったとしても

どの存在も目的は同じ。

「自分を守りたい」ということです。

 

そこのところの目的は一致しているので

きちんと話せば、案外わかってくれるのです。

 

 

 

 

全部、自分の中の話ですが

こうして自分との関係を結び直して

自分と仲直りしていくのが

アダルトチルドレンの回復には

大切だと思います。

 

 

 

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