心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

人間の闇

 

 

だいぶ前の話ですが

私は、ある人と知り合いになりました。

 

 

 

その人は、女神のように優しくて

いつも私を気にかけてくれて

毎回、私を褒めてくれました。

 

いつでも私のことを見ていてくれて

好意的な言葉をかけてくれるので

私は、その人のことを好きになって

「本当にいい人と巡り合ったな」と

幸せな気分になりました。

 

 

 

 

その状況が何ヶ月か続いたある時

突然、その人の私への対応が

冷たくなったのです。

 

 

 

私は、何が起こったのかわからず

不安に襲われました。

 

「私、何か気に触ることしたかな?

何か悪いことしたかな?あれかな?

これかな?」と落ち着かずざわざわしました。

 

そして「嫌われてしまった」と

悲しくなりました。

 

 

 

 

 

 

でも、少し時間が経つと私も落ち着いてきて

疑問が浮かぶようになりました。

 

「あれ?よく考えたら

私、何も悪いことしてないよね?」

 

 

 

どう考えても、自分のせいではなくて

「あの人は何かがおかしい。何か気持ち悪い」

と思い始めました。

 

 

 

その人は、私以外の人にも

すごく優しくして、褒めたり

欲しい言葉をかけてあげていました。

 

すると、優しくされた人は

その人のことを大好きになって

精神的に依存するようになります。

 

「ずっと自分を見ていて欲しい。

ずっとそばにいて欲しい」と

言っている人もいました。

 

そうやって依存させておいて

ある時、突然突き放すと

相手は見捨てられたくないから動揺します。

 

特に見捨てられ不安の強い人だと

相当しんどくて、機嫌をとったり

すがったり

その人の言いなりになるでしょう。

 

そうやって、簡単に

人を支配することができます。

 

 

 

その人がなぜそんなことをするのか

目的はわかりません。

でも、意図的に人を依存させたり

拒絶したりして、操作しているようでした。

 

 

 

 

 

始めは、ふわふわと天使さんみたいで

優しさは女神級でとても素敵な人だと

思いましたが、その人は本当は

周りの人を操って、傷つけるというのが

見えてきました。

 

 

 

そういえば、その人は

よく人から酷いバッシングを受けるとか

酷いストーカー被害に遭って

逃げるために地方から引っ越してきたとか

話していました。

 

それも一回や二回ではなくて

いつも酷い目に遭うと言っていたので

私は「なぜこの人ばかり、そんな辛い目に

何度も遭わなければならないのか。

神様は不公平だなぁ。かわいそうに」

などと思っていたのでした。

 

今思えば、それは

その人がかわいそうなのではなくて

その人が周りの人を傷つけていたからなのです。

 

周りの人を操作して

人がもともと持っている闇の部分を

刺激して、増大させていたのだと思います。

 

その闇の爆発がストーカーであり

バッシングなのです。

 

優しくされて嬉しくなり

大好きになった頃に突き放されたら

とても傷つきます。

 

もともと自分に自信がなかったり

大切にされた経験がないと

優しくされた時の嬉しさはひとしおです。

 

そして、その優しくしてくれた人からの

拒絶は、絶望するような

悲しさ、痛みだと思うのです。

 

その痛みがストーカーやバッシングなどの

誤作動を起こす原因となるのだと思います。

(この人の優しさは意図的だと思いますが

完全に勘違いで逆恨みという場合も

多いでしょうけれども)

 

 

 

 

 

 

そのような背景が見えた私は

「やっぱり私が悪いんじゃない」

と自分を信じることができました。

 

もっと前の自信のない私だったら

誰かの機嫌が悪かったり

何かがうまくいかない時は

根拠なく「私が悪いのかなぁ」と

思っていました。

 

自分のことを「能力がない。間違える。

ものを知らない。失敗する。気がきかない。

うまくできない。やらかす。」と

基本思っているので、

なんでも自分のせいだと捉えるのです。

 

 

 

自己肯定感の低いアダルトチルドレン

そういう傾向があると思いますが

これもほとんどは妄想です。

 

自分とは全然関係ない所で起こっていたり

たまたまそうであったり

回避できないことであったり

必ずしも自分のせいではないのです。

 

 

 

 

 

この時も、一瞬「私悪い?」と反応しましたが

落ち着いて、よく周りを見て、よく考えたら

「なんだかおかしいな。私は悪くない」と

気づくことができました。

 

 

 

そうやって

自分を悪者にしないで信じてあげられたら

とても誇らしい気持ちになって

自分が満たされました。

 

自分を信じて、自分の味方ができて

自分の尊厳を守ってあげられたから

満足感を得られたのです。

 

こういう体験をひとつずつ積み上げることで

自分に対する自信はしっかりと

揺るがないようになってきます。

 

 

 

それまで、ここで自信がなくて

「私が悪いんだ」と自分を貶めていました。

自分に対して失礼なことをしてきたな、と

申し訳なく思いました。

 

 

 

 

 

その人が私に冷たくしても

私を傷つけることはできません。

 

私は「私のせいじゃないよ」と自分を守り

いつだって自分のままでいるだけです。

 

外側がどうであっても

自分の内側が「自分はこうだ」と

どっしりできたら心の平穏は保たれるのです。

 

 

 

私は私のまま。周りは関係ない。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、その人とは

その時に私から「さよならー」と

疎遠にして、その後のことは知りません。

 

私が距離を取り始めたのを察知して

その人は、また態度を変えて

繋ぎ止めようとしましたが

私はもう関わるつもりはありませんでした。

 

「生身の人間の闇は恐ろしい」

と思った経験でした。

 

 

 

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