心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

愛情飢餓感を認める

 

 

私は、ある日、突然

「お母さん!お母さん!」と泣き叫んでいる

インナーチャイルドに会って

自分の奥底の本音を知りました。

 

 

 

その子は、母親が大好きで

でも愛されなくて、悲しんでいました。

 

私は、その子に会って、自分の奥底に

確かにある愛情飢餓感を自覚しました。

 

その愛情飢餓感が

大人になった今でも

私の生活の細部まで支配していました。

 

 

 

 

私は愛がたまらなく欲しい。

優しくされたい。

守ってもらいたい。

特別に扱ってもらいたい。

認められたい。褒められたい。

 

常に、欲しい!欲しい!欲しい!欲しい!

 

 

 

過去に母親から欲しかったのに

もらえなかったものを

今、周りにいる人たちから

もらおうとしているのです。

 

それは、人からの尊重、肯定、承認。

 

 

 

それが欲しくて

人の役に立たなければ

人に好かれなければ

成果をあげなければ

評価されなければ

と思っているのです。

 

 

 

 

 

それと同時に、大人の私は、頭では

そうやって人からもらおうとすることでは

自分は満たされないと知っています。

 

評価も成果も人から好かれることも

自分の価値とは関係ないことも知っています。

 

 

 

その時、私の中には

はっきりと分離された大人と子どもの私が

同時にいたのでした。

 

インナーチャイルドに会うまでの私は

子どもの自分の存在に

気づいていませんでした。

 

「人から保護されたくて、愛されたくて

人の評価が一番大事な自分」

 

この自分の存在を認めると

それまでの自分の行動、反応が

理解できてすっきりしました。

 

 

 

気にすまい、自分の価値は変わらないと

わかっているのに、どうしても

人の評価に気分が左右される自分。

 

成果が得られないことはできないから

好きなことやろうとしても

何も浮かんでこない自分。

 

やりたいことをやろうとすると

すぐ人から評価されるものを選ぼうとし

でもそれは真の望みではないから

体が動かない自分。

 

働いてない自分に罪悪感がある自分。

家事が完璧ではない自分に罪悪感がある自分。

家でのんびり休むことに罪悪感がある自分。

好意を向けてくれた人に

心理的に依存する自分。

寂しくなって、とにかく誰かから

褒めてもらおうとする自分。

 

これら全部、愛情が不足して

欲しがっている子どもの私です。

 

 

 

子どもの私は

人から愛されることと、人の評価が

何よりも大事なのです。

 

 

 

大人の私は頭で理性的な理解があるのに

行動の選択は

無意識にいる子どもの私がしているから

私の人生はいつもチグハグで

バラバラなのでした。

 

だから、前に進みたいのに

一向に進めないのです。

 

 

 

 

 

 

そうやって

インナーチャイルドの存在を自覚して

その子の言いたいことや

欲しいものがわかってくると

 

その子は「お母さん!」と泣き叫び

母親を求めると同時に

大人の私にも「わかって欲しい」

と訴え続けていたことがわかりました。

 

 

 

現実の母が、再三の私の要求に

どうしていいのかわからず

応えられないのと同じで

 

私もまた

インナーチャイルドの要求がわからず

どうしていいかわからず

応えられていないのです。

 

つまり、母と私の関係と

私とインナーチャイルドの関係は

リンクしているのです。

 

「私=母」であり

「私=インナーチャイルド」です。

 

 

 

そう気づいたら

私は何十年もずっと、その子を無視して

優しくせず、守らず、認めず、尊重せず

愛さずにいたことを知りました。

 

その子が欲しいと言っているものを

何ひとつあげないで

その子をわかってもあげないでいたのです。

 

その子は、私に気づいてもらうことを

待っていました。

 

そして、私に「愛して欲しい」と

願っていたのです。

 

 

 

 

 

私は、その子に言いました。

 

「わかった。わかったよ。

寂しかったね。辛かったね。

今まであなたの気持ちに気づかなくて

ごめんなさい。

ずっと無視してきたことを許してください。

今まで頑張って生きてきてくれてありがとう。

あなたを心から愛しています。

これからは私があなたを愛して

あなたを満たしてあげるからね。

私が守ってあげるからね。

もう安心して大丈夫だよ」

 

 

 

私は、もしこれから子どもの私が

愛情飢餓感からの不適切な反応を見せても

直そうとしないで、そのまま

見守ってあげようと思いました。

 

そして、その子の話をよく聴いて

決して否定しないことを誓いました。

 

私は、そのままのその子と

仲良くしていくことにしたのです。

 

ずっと一緒に、共に生きていくのです。

愛すべき自分自身と。

 

 

 

 

 

 

このように、自分の愛情飢餓感を認めて

インナーチャイルドとの関係を修復すると

無闇に人から愛されようとしたり

異様に人の評価を気にしたりするような

人からもらおうとすることは

なくなっていきました。

 

それらはみんな

愛が足りないがゆえの誤作動なのです。

 

インナーチャイルドが欲しがっていた愛は

関係を修復してつながった

自分自身があげればいいのです。

 

自分が、ちゃんと自分を満たしていれば

人からもらう必要はありません。

 

だから、やっぱり自分との関係が大事。

自分との関係がすべてなのです。

 

 

 

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