心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

自分に悪い影響を与える人から逃げる

 

 

 

もう何年も前のことですが

私は、巨大なライオンに

追いかけられる夢を見ました。

 

 

 

 

ライオンは、圧倒的に強くて

私はどうしたって敵わないのです。

 

そのライオンは、私に狙いを定めて

私だけを目がけて、追ってきます。

 

ライオンの目的は何なのか。

私を食べてしまうのか。

私を組み伏せようとしているのか。

 

ライオンは、ライオンであるだけで強いのに

体の大きさが3〜4mもある巨体で

走るのも速く、力も強くて圧倒的で

私は何をしても自分に勝ち目がないことに

絶望していました。

 

 

 

捕まったら私は終わる。

私の人生は終わる。

そんな恐怖感で必死に逃げました。

 

このまま平坦なところを逃げていたらダメだ、

どこか高いところに登ろう、と

私は夢中で何かに捕まり登りました。

 

だいぶ上まで登って、下を見ると

ライオンが下から私を見上げています。

ライオンはここまでは

登って来られないようでした。

 

ホッとしたのも束の間

その私の登ったものは

薄いベニア板のようなものが緩く束になって

立てかけられているもので

しっかりと固定されていないので不安定で

常にゆ〜らゆ〜らと揺れているのです。

 

私は一息つきながらも

いつここが崩れ落ちるかわからない、

ここも危険だ、と悟りました。

 

 

 

 

下を見ると、人はたくさんいるのに

みんな無関心で、誰も私を助けてくれません。

 

ライオンは相変わらず

私だけを見つめ、私だけを狙っています。

 

ライオンが

異様に私に執着しているのが恐ろしくて

周りの人が誰ひとり助けてくれないのが

悲しくて、私は絶望しました。

 

 

 

 

ライオンに捕まっても殺されるし

そのままそこにいても

いつか落ちて死ぬ、という状況。

 

どうしよう、と私は考えました。

 

私は、日本刀でも持って

ライオンを殺してしまおうかと思いましたが

力の差を考えると現実的ではありません。

 

そこで、空を飛んで逃げることにしました。

(こちらの方が現実的ではないのですが

夢なのでそういうことになりました)

 

 

 

 

「空を飛ぼう!」

私は決心しました。

 

ライオンが届かない、ものすごく高いところへ

飛んでいこうと思いました。

 

そうすれば、ライオンは

私に影響を与えることはできません。

地上でライオンが怒り狂おうが

どうしようが、私には関係のないことです。

 

夢の中なら翼を生やして

飛んでいくことは可能なのだ、と

私は理解していました。

 

「空を飛ぶことだって怖い。

でも今よりはそっちの方がいい!」

と思う、そんな夢でした。

 

 

 

 

 

私は、あの巨大なライオンは母だった

と思いました。

 

権威、威厳、厳格さ、恐ろしさを備えた

私にとっての絶対的な権力者である母。

私にはあんなに大きく見えた怖い母。

 

私に勝ち目はない。絶対に敵わない。

そんな大きな力を持った存在が

私に執着して、私を狙って

しつこく付き纏い、離れない。

 

どこまでも追ってきて

このままでは私は殺されてしまう。

それは、私の人格が壊されてしまう恐怖。

心を殺されてしまう恐怖です。

 

 

 

 

 

この夢で、私は、子どもの頃の

絶望感を再体験したのだと思いました。

 

本当に怖かった。

 

周りの人は誰も助けてくれなくて

私はこの世でひとりなのだ、

味方はいないのだ、と孤立感を深めました。

 

そして、これから

どうやって生きていけばいいんだろう

と、人生に対して絶望したあの気持ち。

 

そんな毎日だったのです。

 

 

 

 

夢の中で、本当は

ライオンを殺してしまえば良かったな

と思いましたが、そこまでできないのが

その時の私をそのまま表しているようです。

 

私は、ライオンとは別の世界へ逃げることで

自分自身を守ったのでした。

 

それは、物理的にも、心理的にも

母親から距離を取るという形でした。

 

そうして、物理的にも、心理的にも

母親の影響を受けないほど遠くに

距離を取ることで、私の人格や心は守られて

死なずに済んだのです。

 

 

 

 

アダルトチルドレンにとって

母親や父親、または自分にとって脅威な人から

物理的にも、心理的にも

距離を取って逃げるというのは

絶対的に必要な自分を守る手段です。

 

自分に悪い影響を与える人

嫌な人からは、遠慮せずに

逃げてしまったらいいですね。

 

 

 

「空を飛ぼう!」と決断した私

グッジョブと思っています。

 

 

 

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