心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

マウントを取ってくる人

 

 

 

世の中には

マウントを取ってくる人がいます。

 

これまで、私の周りにも何人かいました。

 

 

 

マウントを取られると

とても不愉快な気持ちになります。

 

相手の人は、自分を上げるために

こちらを落とすのですから

不愉快になって当然です。

 

自分を上げ、こちらを落とすために

マウントを取る人は、自分の自慢話をしたり

こちらを見下した態度を取り

バカにしたり、嘲笑ったり

意地悪をしたりします。

 

マウントを取られた側は

本当に嫌な思いをします。

 

 

 

そこまでではなくても

軽くマウント取ってくる人は、話の中に

自慢話がさり気なく散りばめられているので

その人と別れたあとに

ドッと疲れが出たりします。

 

あからさまに意地悪な人も

さり気なく自慢話する人も

どちらも、人からエネルギーを奪う

エネルギーバンパイヤであることは確かです。

 

つき合うと、エネルギーを奪われ疲労したり

酷い時は心を傷つけられることになります。

 

 

 

 

 

今までの私の人生の中でも

何人かのマウントを取る人がいました。

 

始めの頃は

私は自分が傷つけられていることに気づかず

(自分が貶められていることに気づかず)

でも、なんだかいつも

悲しい気持ちになっていました。

 

マウントを取る人は巧妙なので

明らかな意地悪はしなくて

なんとなく言葉の端に見下したような

私を否定するような匂いを漂わせ

私を落とし、傷つけてきます。

 

私は、モヤモヤするけれども

「(相手が)間違っているわけじゃない。

おかしいことを言ってるわけじゃない。

私の気にしすぎかな?私が悪いのかな?」

と、自分が傷つけられていることに

なかなか気づけませんでした。

 

言われっぱなし、やられっぱなし、です。

 

 

 

やられっぱなしでいると

心の傷はどんどん深くなっていき

その人の悪夢まで見るようになったりして

辛くて、そこまでなって、ようやく

その人から離れることにしました。

 

 

 

その後は

自分が傷つけられていると感じたら

速攻でその人を切り捨てるようになりました。

 

この人と会うとなんだかモヤモヤする…

この人と会うと悲しい気持ちになる…

この人と会うと疲れる…

この人と会うと不愉快になる…

 

などが、離れるべき相手のサインです。

 

この感覚を掴んでからは

容赦なく切り捨てるようになりました。

 

そうすると

自分の周りに不愉快な人がいなくなって

とても快適に過ごせるようになりました。

 

 

 

そして、さらにその後

またマウントを取る人に出会ったのですが

私は違う反応をしました。

 

その時は、ふと

「あ、そのままでいいんだ」と思ったのです。

 

 

 

マウントを取る人というのは

自分に自信がなく劣等感を感じている人です。

 

自分が本当に「これでいい」と思えて

自信のある人は

人のことは気にならないものです。

 

自信のある人は、人を落とす必要がなく

自分を上げる必要もなく

そのままの自然体でいられるのです。

 

 

マウントを取る人は

自分が劣等感を感じて傷つきたくないから

人を落として自分が上がり

そのポジションを取ろうとします。

 

それは、無意識にやってしまっている

防衛であり、保身なのです。

 

マウントを取る人自身に

何らかの傷つきがあり

間違いなく幸せではないでしょう。

 

 

 

 

 

本人の防衛でやっているのだから

「私には関係ない問題だな」

と思ったのでした。

 

接する時は「そういう人なんだよね〜」

と、そのままにしておけばいいのです。

 

そのままにしておいても

私が劣っているわけでもなく

悪いわけでもなく

私自身は一切傷つかないのですから。

 

それは、その人の心の痛みの問題なのですから。

 

 

 

 

こう考えてみると

「マウントを取る人への対応」という

ひとつの事柄なのに

その時の私の心の成長過程により

様々な反応があるのだな、と思いました。

 

 

 

始めは、自分に起こっていることを

客観的に認識することができず

「やられっぱなし」。

 

次に、自分に害を及ぼす人を

見分けられるようになって

「切り捨てる」。

 

今は、これは相手の問題なのだと理解して

「そのままにしておく」。

 

 

自分の成長を見るのはおもしろいです。

 

 

 

 

ちなみに、マウントを取ってくる人のことを

そのままにしておいたら

不思議なことが起こりました。

 

 

いつの間にか、その人は「マウントを取る人」

ではなくなっていたのです。

 

普通にいい人になっていました。

「そういえば、最近この人

カチンとくること言わなくなったなぁ」

という感じです。

 

 

マウントを取る人のことを

「マウント取らずにいられないんだよね。

どうしてもやってしまうんだよね。

あなたは今そういう状態なんだよね。」と

認めて、そのまんまでいさせてあげたら

その人は、もうマウントを

取る必要がなくなったのかもしれません。

 

 

人でも、問題でも

そのまんまを認めて受け入れると

問題が問題じゃなくなることがあります。

 

人も、まるで別人のように

変わることがあります。

 

 

私が「マウントを取る」ということを

自分の問題にしなかったから

その問題はなくなったのです。

 

「そのまんま受け入れる」というのは

時に、魔法のようだと思いました。

 

本当に、ものごとがうまくいく

簡単で確実な方法です。

 

それを狙ってそうしたわけではないですが

やってみたらそうなったので

「そのまま受け入れる」って

やっぱりすごいパワーあるな!と思います。

 

 

 

この世の中っておもしろいですね。

 

 

 

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