私は猫を一匹飼っていて
今年で13歳になります。
その子は、猫の宿命なのか腎臓を悪くして
治療をしています。
療法食を食べさせ、週一回の点滴。
点滴は、病院に通うのが大変なので
家で私が打っています。
長男に押さえつけてもらって
私が注射を打つという
二人がかりでの治療です。
病院には月一回行って
先生に診てもらい検査などをします。
それでどうにか
悪化しないでいられていました。
でも先日、病院に行った時
いつものように血液検査をしたら
腎臓の数値が悪くなっていたのです。
その瞬間、私は、以前亡くした猫の晩年が
頭をよぎりました。
その猫も腎臓を悪くして亡くなったのです。
亡くなる間際のご飯を食べられなくなって
痩せ細ってゲーゲー吐いてばかりいた
苦しむ猫の姿を思い出しました。
またあの姿を見なければならないのか…
私は、愛する猫との別れが近いことを察知し
悲しみが押し寄せてくるのを感じました。
そして「神様、お願いです。
もう少しだけ一緒にいさせてください。」
と祈りました。
でも、よくよく思い返してみると
うちの猫の腎臓が悪くなり始めたのは
一年半前で、もうそれだけの期間治療しています。
前亡くなった猫は
発症して5か月で亡くなってしまいました。
そう考えると、私はもう
今の猫との時間を
毎日プレゼントされ続けていたのです。
一年半も!!
私は、そのかけがえのない毎日の時間を
ちゃんと理解して受け取っていただろうか?
うちの子がいることが当たり前のように
過ぎてしまってはいなかっただろうか?
私はもう、うちの猫との時間をもらっている。
そのことに気づいていようと思いました。
朝目覚めた時、うちの猫がいたら
「今日もこの子と一緒にいられる
素晴らしい宝石のような一日が始まる。
一緒にいてくれてありがとう。
とっても幸せだよ。」と言おう。
気づいていよう。
毎日の素晴らしさに。