心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

ただ楽しいだけ

以前、悩みの多い子育て真っ最中だった時

ある本を読みました。

 

「子どもを信じること」著 田中茂樹

 

そこに載っていたのが

アイスクリーム療法です。

とてもユニークでびっくりな療法。

でも子どもを元気にする素敵な療法です。

 

 

 

 

やり方は簡単で

まず、家の冷凍庫をたくさんの

アイスクリームでいっぱいにします。

そして、子どもに

「いつでも、何個でも

好きなだけ食べていいよ」と伝えるだけです。

 

その時の注意点は

アイスクリームをなるべく

たくさんの種類でバラエティ豊かにすること。

子どもに、どれにしようかなぁ〜と

ワクワク楽しんでもらうためです。

 

次に、小言を言わないこと。

「冷凍庫早く閉めて」「ごはん前でしょ」

「お腹壊すよ」など言わないということです。

 

更に、条件を付けないこと。

「宿題やったら食べていいよ」

「一日一個までね」など言わない。

 

そして、後片付けは親がすること。

これも小言を言わないためですね。

せっかく楽しく食べても、そのあと

「ゴミを片付けなさい!」と叱ってたら

この療法の意味がないですものね。

 

 

 

 

この療法は、子どもに

「無条件の幸福な時間の提供」

をすることが目的なのです。

 

子どもはワクワクしながら

アイスクリームを自分で選び

楽しんで食べる。

それがいつでも許されている。

 

このことで、家がとても楽しくて

子どもはみるみる元気になるそうです。

 

 

 

また、条件付けない、小言を言わない

などを守ろうとすると、親に抵抗が起こり

いかに自分がいつも子どもに

あれこれと口出しし

コントロールしようとしていたか

がわかります。

 

親が、普段の自分の姿に気づく療法

とも言えます。

 

 

 

結局、私はその当時、子どもに

自由を許すことができずに

抵抗感からこの療法を実行できませんでした。

 

自分にすら自由を許していないのだから

できなくて当たり前です。

 

今思えば、私は子どもに

無条件の幸福な時間を

あげられていなかったと思います。

 

もちろん、自分にも

無条件の幸福な時間はありませんでした。

本当はとても大切なことなのに。

 

「より良くならなければ」

「こうでなければ」などでいっぱいでした。

自分の心に余裕など少しもありませんでした。

 

子どもにも、さぞ苦しい思いをさせただろうと

今でも心が痛みます。

 

 

 

 

 

正しいことや、ためになることだけじゃなく

「ただ楽しいだけ」という体験は

子どもにとっては

もちろん大人にだって

かけがえのない大切なものなのです。

 

それがどれだけ心の栄養になって

人を元気にしてくれるかわかりません。

 

 

 

何の圧力もなく「ただ楽しいだけ」

という時間を自分にあげているでしょうか?

 

大人になると、日々やらなければならない

ことに追われ、気づいたら

「ただ楽しいだけ」という時間なんてない!

ということになりかねません。

 

だからこそ意識して、自分に

楽しい時間をプレゼントすることが

大切だと思います。

 

その時間は無駄ではなく

自分を元気にして生きる力を与えるもの。

生きていく中で

なくてはならないものなのです。

 

 

 

f:id:miiko-3:20210415190829j:image