心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

人の話をきちんと聴くということ

 

 

 

人の話をきちんと聴くというのは

とても大切なことです。

 

そこにはたくさんの

ポジティブなメッセージが込められています。

 

 

 

 

「聴く」というのは

最後まで話の腰を折らずに

その人の言うことを共感を持って

ただ受け止め、聴くということです。

 

相手を見つめ

うなづいたり、相槌を打ったり

「○○なんですね」というような

受け止める言葉を言うことで

「あなたの話をちゃんと聴いてますよ」

と、話している人に伝えることになります。

 

 

 

そういうふうに、きちんと聴くというのは

話している人に

「あなたはここに存在しています」

というメッセージを与えています。

 

この「存在」というのがとても大事で

幼い頃から粗末に扱われてきた人は

自分がここに本当に存在しているのか?

というのがあやふやで

自分の存在感が希薄なのです。

 

子どもは、母親に抱きしめられて

自分の体を感じ、自分が今ここに存在している

という感覚を得ることができます。

 

または、頭を撫でられたり

優しく見つめられたりすることでも

それは得られるかもしれません。

 

でも、そういう経験が乏しいと

自分の存在感を確立することができなくて

「あれ?自分ってほんとに存在してる?」

とわからなくなったりするのです。

 

自分の存在感が希薄というのは

不安で心許なく、とても悲しいものです。

 

話をきちんと聴いてあげるというのは

「あなたは確かに今ここに存在してます」

と存在を認めてあげることなのです。

 

 

 

また、話をきちんと聴いてあげるというのは

「あなたという存在を受け入れます。

あなたの感情を肯定します。

あなたの思いを受け止めます。」

というメッセージでもあります。

 

それは愛の行為で、一言で言えば

「あなたを愛しています」

ということなのです。

 

良い悪いとジャッジしないで

話をするその人を、丸ごとそのまま

肯定して受け入れているのです。

 

 

 

こうして、誰かに共感してもらうことは

人間にとって、一番の心の栄養になる

と言われています。

 

 

 

存在を認めてもらい、肯定されて

受け入れてもらえるのですから

それは、言い方を変えると

「愛されている」ということです。

 

それまで、自分を認めてもらえず

否定されて、拒絶されてきた人には

どれだけ嬉しいことでしょうか。

 

固くこわばっていた心がホッと緩み

喜びが染み渡ってくるでしょう。

 

それは、確かにその人の

心の栄養になると思います。

 

 

 

 

 

もし、自分が傷ついていたとしても

こうして人の話をきちんと聴いて

共感することはできます。

 

自分が誰かの安全基地になることはできます。

 

例えば、アダルトチルドレン愛着障害HSP

など、生きづらくても

心の安全基地を持っている人は立ち直り

幸せに生きていける確率が高くなります。

 

心の安全基地があるか、ないか、は

その人の人生の豊かさと直結するのです。

 

 

 

自分が、誰かの話をきちんと聴いて

共感することは、相手に愛をあげることであり

人とつながることでもあります。

 

それは、愛をあげているけれども

自分も満たされるということです。

 

 

 

「人の話をきちんと聴く」という

人を認めて、肯定して、受け入れる

愛のある行いは、気軽に、頻繁に

自分の人生に取り入れてもいいかな

と思います。

 

それによって、自分も人も

想像以上に豊かになる気がします。

 

それは、人間にとっての

一番の心の栄養なのですから。

 

 

 

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