心のままに〜生きづらさの克服

毒親育ちのアダルトチルドレンが自分を救ってきた日々

生きることがしんどい人へ

 

 

 

最近…というか

もう何年も前かららしいですが

若者の自殺が増えているそうです。

 

「将来に希望が持てない」

「生きることがしんどい」

と自殺してしまうのだそう。

 

 

 

 

 

私の長男も同じようなこと言っていました。

 

長男は今25歳ですが、ADHD

子どもの頃からイジメもありましたし

中学時代は不登校にもなりました。

 

高校は単位制高校に進み

大学は普通の私学に進みました。

 

もともと真面目なので

頑張って単位を取り卒業はできました。

 

でも、大学時代に就活が始まると

コロナというタイミングもあって

なかなか就活がうまくいかず

心が折れて動けなくなってしまいました。

 

 

 

 

 

その時に

「死にたいと思ってるんじゃなくて

生きなくてもいいという感じ。

ふとした時に

魔が刺して実行してしまうかもしれない。

それを周りの人が止めるのは

ほぼ不可能だよ。」

「笑顔を作ることができなくなったら

笑顔をやめるんじゃなくて

生きることをやめる。とにかく疲れた。」

と言いました。

 

 

 

 

 

長男はADHDという発達障害がありながら

支援学級に在籍したことはなく

幼稚園から大学卒業するまで

ずっと普通のクラスで

普通の子たちと同じことをやってきました。

 

それは、私が思っているよりも

遙かに大変なことだったのでしょう。

 

普通の子たちと同じになるために

頑張って頑張って、我慢して我慢して

それでもできない、虐められる

ということを繰り返して

生きることに疲れ果ててしまったのです。

 

 

 

就活で心折れた時に

「もし就職できたとしても

これから先何十年もまた頑張り続けるなんて

とても無理だ。これがずっと続くのなら

生きていくことはできない。」と言いました。

 

 

 

長男は「普通の子」を目指して

頑張り続けて燃料切れを起こしたのです。

 

障害があるのに普通になるなんて

どんなに頑張ってもやっぱり無理で

無理なのに頑張り続けたゆえの燃料切れです。

 

どんなに苦しかったでしょう。

本当にかわいそうなことをしたと

近くで見ていた親として反省しています。

 

 

 

でも、不登校の中学時代はともかく

他の小学校、高校、大学は

友達もたくさんいたし

笑顔で楽しそうに通っていたのです。

 

だから、全然気づかなかったのですが

笑顔で楽しそうにしているのも

頑張ってそうしていたのだな、と

今では思います。

 

長男の障害はほとんどわからないくらい

軽いものだったので、それが逆に周りの人に

「できるよね?」と思わせて

長男を苦しめてしまったのです。

 

だから、障害の大きさや

見た感じの印象で

その人の困難さや苦しみは

わからないものだと痛感しました。

 

やっぱり、きちんとその人と向き合って

話をじっくり聴いてみないと

その人のことは何もわかりません。

 

話を聴いても、本音を言うとは限らないので

基本、人のことは「わからない」と

認識しておいた方が、いろんな可能性に

開けている状態なのでいいと思いました。

 

 

 

長男は「普通の子」を目指し

自分以外のものになろうとして

潰れてしまいました。

 

もちろん私にも責任はありますが

それは絶対にやってはいけないことでした。

 

自分の希望、プライド、周りの期待、など

いろいろあるけれども

やっぱり自分は自分でいるしかできません。

 

自分以外のものになろうとすると

いずれ苦しさに潰れてしまいます。

 

自分をそのまま受け入れて

自分にできることをするしかないのです。

 

自分が苦しいと感じるなら

それは道を間違えているという証拠です。

 

自分が自分のままでいられたら

疲れることも、苦しいと感じることも

ないのですから。

 

 

 

 

 

私は、冒頭の長男の言葉を聞いて

長男の苦しみを知り

これから先の人生は、もう本当に

自分のままで、自分を愛して

幸せになってほしいと思いました。

 

長男が幸せなら、世間が何と言おうと

どんな形でもいいと思いました。

 

 

 

その後、長男は大学を卒業して

しばらく家でのんびりして

本人のタイミングで

近所のスーパーでバイトを始めました。

 

自分のペースでバイト生活を送っている時に

私は就労移行支援事業所で働き始めました。

(障害のある人の就労のお手伝いをする仕事)

 

その始めの研修で

事業所のパンフレットなどを持ち帰り

リビングで勉強していたら

長男が通りかかり、それを目にして

「へえーこんな場所があるんだ。

これなら行ってみてもいいな。」と言いました。

 

私は長男の精神科のドクターから

「就職のことなど

こちらから働きかけてはいけない」と

言われていたので、強く勧めず

「そうなんだね〜」くらいに流していました。

 

すると、何日かあとに、また

「そういう所(就労移行支援事業所)

行ってみたいな。」と言ったので

「じゃあ行ってみる?」と

就労支援を受けることにしました。

 

 

 

周りの意向や期待からではなく

本人が自分からそうしたいと言って

動き始めたので、それからはスムーズでした。

 

他の就労支援事業所を探して

(私の職場はお互いに気まずいので)

自分に合う所を自分で選び

そこに通い、訓練を受けて

スタッフに支えられながら就活をして

先日、就職が決まりました。

 

 

 

その職場には自分の特性をきちんと伝えて

配慮してほしいことも伝えてあるので

できるふりもせず、普通の人のふりもせず

ありのままの自分でいられます。

 

もちろん、実際に働き始めたら

何か問題は起きるかもしれませんが

その時は支援機関にも入ってもらって

一緒に考えていけたらと思います。

 

本当に難しいなら辞めてもいいし

私は長男の意思を尊重したいと思っています。

 

 

 

 

 

無理をしていたら幸せにはなれない。

自分のままで自分にできることはある。

自分が輝ける自分の居場所は必ずある。

 

私はそう信じています。

 

 

 

 

「将来に希望が持てない」

「生きることがしんどい」という人は

自分以外のものになろうとしていないか

振り返ってみてほしいです。

 

自分が、そのままの自分でいる時は

苦しくも、しんどくも、ないのですから。

 

 

 

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